第52話 深淵を覗く

読んで来たー!!✨


今回の未読5作戦は提示された謎の分析が主だった任務になりましたのでここに書くような感想はネタバレになるので特にありません!


しかしながら海外ミステリーや海外サスペンスや海外捜査ものドラマをこよなく愛する私にはこちらで描かれてる謎がいかに良質なミステリーなのかは判別出来ます


おお!! ここに描かれてる謎レベル高いぞ!!!✨


多層的やな!!!


こいつが組織のナンバーワンか……と一瞬思わせといてのさてはナンバー2やな!?

2やなお前は!! 確かにこの話ならば第三部があるの納得する!!


私は長編こよなく愛しますが、分相応な話の長さの適性は分かります。


この話ならば、大体このくらいの全体内容であるべき みたいなあくまでも主観ではありますが、そういうのは読めるので、


話を読んでて自分の予想範囲を越えて長く続いていて、その内容が特に見栄えのしないものであった場合「長すぎる。話をまとめ切れていない」という印象になるので、長ければいいというものではないのです。



しかしながらこちらのマタタビ戦記(?)さんは!



第一部のラストで正直ちゃんと終わりそうな気配すらしてました!

第二部あるんかい!!?✨✨と気づいたのは終盤に近付いた頃であり、第一部が終わった時に、「なるほど、これは第二部必要!!」ってものすごく納得しました。


一番上手い描き方がこれです。


第一部で終わるのだろうと十分思わせること。でも第二部が始まった時に「第二部も必要」なことがちゃんと分かる展開で引き継ぐこと。

第一部の描き方がとても上手いんですよ。

今、第二部を読んでて所々に第三部の存在の気配を感じます。第二部だけでは語り切れない何かがあることをものすごく感じるんですが、


実は第一部にはこの気配はそんなにないのです。


つまり、第一部の段階では、さほどむやみやたらに謎や伏線を散りばめすぎていないのです。絞ってる。ちゃんと。


そして第一部のラストだけに大きな謎を出現させ、それが第二部の導入になっています。


第二部で話している内容と、第一部で向き合っている内容は、全く気配が違うものです。



これが長編の物語としての美しい展開なのです!✨




海外ドラマとかでもこーいう展開の仕方してるのが一番好き!


ずっと尾を引く謎は本当に二つか三つが限度ですよ。それ以上あると風呂敷広げすぎることになりますので。


登場キャラは一部につき5~8人程度でしょうか。

それ以上を出して、全員を丁寧に描くとなれば、相当話が散らばります。

8人でも恐らく多い方なので、主要キャラとして8人出して、きちんと全てのキャラを個性や意味を持たせて描き、ちゃんと存在感を出して印象深く思わせることには相当な書く実力が求められます。


第一部は深くダンジョンを主人公チームメインで下層階へと潜っていた感じですが、

第二部はむしろ横方向にもダンジョンが広がっていて、「主人公」「自衛隊」「海外部隊」の三チームに分かれて、本筋のダンジョンを同時攻略していく感じに思えます。


攻略方法が変わったんです。


長編の話として、読者を飽きさせない工夫がたくさんなされていて、私自身も読者の一人ですが、こちらのお話読む人たちは楽しいだろうな~~~~っ✨✨って毎回思いますね。


あと個人的に、私もそうなんですがカクヨムR-15規制の実力にこの人留まらんな!! というのもとても思っています。上手いことそこに合わせていますが、これR18規制に合わせたらもっともっと書きたいこと自由に書けるんだろうなって。


私も元々R18規制で書いてるので、カクヨムはそれより厳しいんですよね。


ただ……確かにR18だと戦闘描写も性描写ももっと書きたいこと書けるんですが、前にも書きましたが、R18書いてた人がR15を書くのは、苦労も多いですが結構楽しくもあります。


R18規制では、困ったらエロに頼めみたいな小賢しい作戦を打って来る輩も多くなりますので、私は結構この「そこまで書いたらいかん!」みたいな常に厳しく監視されてるような世界観もなかなか面白いと思っています。

何故ならR-15で性にまつわる文章書く時には、書き手の努力と技術が必要とされるから。「書くのに使える材料はR18より格段に少ないが、その少ない素材を使ってより魅力的なエロや戦闘シーンを書いてみろ」と言われてるようなもんです。


これが作者に対しての挑戦状でなくなんだというのでしょうか?😊✨


常にR15規制からはそういう挑戦状を叩きつけられているような印象があるため、

性描写書いてても戦闘シーンを書いていても、書きすぎないラインを見定めつつ、短絡的な表現を戒めて、湾曲表現攻撃で仕掛けるという、そこの工夫を求められるので、結構面白い。


逆に頭を使うんですよ。どこまでの表現使っていいのかというだけではなく、描きたいものがあった時に、直接的な表現でそこに至れない時に、別の表現方法を重ねてそこに至るように工夫するというのがとても頭を使うことになるので手強くて良いですね。


私もカクヨムがもしR18規制ならもっともっと描写攻めることは出来ますが、

だがこの剣豪で行ったら本当は双剣使いだけどR15だから「お前など片腕で十分だ……」とあえて一本の剣で行く感じがカッコいいので割と好きです


あえて一本の剣で行くことによってR18規制よりも上品な仕上がりになってる感じがたまらんので、R15にはR15の良さというか雰囲気がやっぱりありますね。


その代わり「この人R18の文章レベルだな」というのは、書いている内容のレベルで判別しますので、R15で幼稚なエロとか退屈な戦闘シーンを書いている人間がR18に移行しても、そのままの自分が短絡的な表現に頼るだけになりますので、下劣度だけが上がる品の無い文章になるだけですから、R15の文章かR18の文章かは、書いてる文章の内容、展開、表現、そういうもので判断します


あんたはR18行っても大して意味はないよ、という文章も多々R15では見かけますが、



人によってはR18に行くことによって「貴方なら更に真の力を発揮出来ますな!!!!✨✨」と更なる魅力の武器を解放することにもなると思っていて、



私こちらのお話はそっちだと思うんですよ

R15規制に留まらないレベルの話だなというのは、第二部を読むようになって分かって、その部分が「ここまでの話になると思ってなかった」という予想を遥かに越えて描かれる物語に出会えた喜びに今なっていますので、すごく!! 楽しいです!!


私は本来自分はR18だと思っているし、そこまで見せてこそ人間の真の姿が描き出せる! と思っている為、R18レベルの内容だなと感じるような文章に出会うと嬉しいんですよね 本来読みたいレベルなので


こちらのお話は第一部読んでると、ちゃんとR15規制に合わせた優等生のようなレベルで描かれているのですが、


第二部読んでると アレ? これ優等生だとずっと思ってたけど君はなしてみたらもっとずっと面白い子やなさては?✨✨と初めて気づくような感覚があって、その深みの見せ方が非常に魅力的だなと思っています




私の想像ではマタタビさんが言ってる「あいつ」は先生じゃないんだよ……

多分「博士」の方なんだよ……もう一段階深い所にマタタビさんは関わってるんだよ……それはつまり「先生」ではマタタビさんの一番心の奥の深い所には触れられない気がしてそのマタタビさんの奥の深さがジョーカー的で素敵なんですよ……


「先生」がマタタビさんの全てを捉えきれていなかったとしたら、これもう何回目の惚れ直しか分かったものではありませんが存在カッコよすぎてマタタビさんにまた惚れ直してしまう……✨



あとこの登場キャラがペアとかにちゃんとなっていて無造作に出て来ないから、対戦カード(こいつとコイツが戦うのかな)みたいなのを考えた時に図式が考えやすいのが心地いい。


先生も赤い子連れてるもんな。

赤い子はアストラル狙いなら、当然主人公には守護霊が付いてるから、これ赤い子VS守護霊か?✨とか


第二部になって戦闘描写にエッジがより利いて来たのでこれ無敵のマタタビさんでも苦戦する相手が出て来るに違いないとか思うと 強い男が苦戦する表情とか描写大好き人間の私には楽しみしかない戦いが今にも京都で始まりそうで、今回の未読5作戦で始まるかなと思いきやまだ始まってない感じ期待が繰り越されて五日後がまた待ち遠しくなってしまったーーーーーーー!!!


あと二条城の指揮官も何気に強そうなとこカッコよくて大好きになりかけてます


この人が、どういうポジションで今後描かれて行くのか……このあたりも本当に見所。


厳しそうな指揮官なのにマタタビさん呼ぶときの呼び方穏やかで優しかったやろ……それ実力信頼する人の呼び方だな? どこまでマタタビさんの真実を知っているイケオジなのだ貴公は……という気持ちになって今注視してる段階です


マタタビさんもかなりこの人のことは知ってるようなんだけど、ただ大親友とか、全ての情報を共有している感じの関係性ってわけじゃないような気もするんだよなぁ……。


なんていうか謎の共有者というよりは、同じ戦場で何回か顔を合わせている為、実力信頼し合ってるって感じするので、やはりマタタビの知り合い範囲内に収まるのかなとは思ったりするけど分からないぞ もしかしたらもっと深いとこまで知ってるのかもしれないし



そして第三部はさては海外遠征だな……!!


そうだろ!!


スポーツでもまずは地元(川越)次に首都(東京)その次は海外クラブ移籍が王道の流れだから第三部は海外遠征だろ……!!などと気の早いことも考えて楽しませていただいています どうもありがとうございます✨


次の未読5作戦の折には二条城の指揮官との対談がメインと見ている為、今回敵側の作戦本部が描かれたことに対して、相対する二条城対策本部がどの程度の迎撃作戦を用意されているかが描かれると見ていて、これは戦記物大好きな私としてはかなりの感想爆発が予想されるので、五日後にはしゃぎ過ぎないように今から座禅など組んで精神集中作業にいそしみたいと思います(自分のを書け)


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