第49話 恋愛
同性ものという話がありますが、
いわゆる男×男
女×女
そういうのを主人公において、物語を展開していくやり方です。
うちは結構男×男が多いのですが、
別に男×女も書けないわけではなく、
そんな趣味ではないけど女×女も書けないわけではないので、いつかものすごカッコいい女×女の話書いたろか!!と企んでるくらい、
実のところ私はあまり性別のこだわりがありません。
無い故の同性コンビが多いです。
BLが趣向でも、百合が趣向でもないわけです。というか女性同士をなんで百合っていうのかも知らん。
しかしながら。
人間の脳って思い込みがあって。
男と女を見るとですね
ある種、恋の可能性がすぐに念頭に置かれることがありますよね?
私は基本的に性別フラットなので男女の友情とかも理解出来るんですが、
こう、すぐに「恋愛」を匂わせて来る話とかあると、正直イラッ💢とすることあるんですよ。
邪魔なんですね。要するに。恋愛要素が。
私なんか戦記物に特化した戦記物長編作家なので、いい感じに物語が緊迫して進行してる時にですね……例えばです 男と女のコンビがいた時に、女の服がこうビッと裂けたりするじゃないですか……その時にこう胸が見えたりした時にね、男と女のコンビだと男がそれに狼狽えたり女が慌てて隠そうとしたり、いわゆる「異性に対する視線」を気にしたりする描写が入ったりするんですよ。緊迫した命に関わるようなシーンであってもですよ!
そうすると非常に腹立つ雑味になるんですよね!!!
おまえ生きるか死ぬかの時にそんな「胸見えちゃった!!はずかしい!!!」なんて感情いらんわ!!!!!!!!!!💢💢
心配せんでも三秒後には死んでる!!! 遠慮なく裸見せろ!!!! とそんな気持ちになるので鬱陶しいときあるんですよ男女コンビって。
それが男×男だったらと考えてくださいよ
生きるか死ぬかの時に服が裂けて上半身裸になろうが
「大丈夫か?」
「ああ! 気にすんな!!」
で済むでしょ?
女×女でもどっちかの胸が服が裂けて見えても
「私の上着着な!」
「助かる!」
で済むでしょ?
鬱陶しいんですよ。男女の緊迫した状態での男女ならではのやりとり。
私の小説に同性コンビが多いのは、一番の理由はBLが好きだからとかでは全くなく、話に集中する為です。
恋愛要素を排除して、戦いに集中する為なのです。
勿論同性同士でも恋愛しているコンビもいますが、
仮に平時は恋愛してても戦いになれば同性コンビはね……集中してくれるんですよ!!
そのメリハリが好き。
今日読んだ新しい話に、囚われていた女を助けに来たのが女っていう話がありました。
あれ男だったらやっぱり好みじゃない話だったなぁ
なんかこう、男女コンビならではの「お前らどうせそのうち恋愛するんだろ?」みたいなつまらなさってあるんですよ。分かります?
ただ、一つ言わせてください。
私は何でもかんでもそういう見方をしているわけじゃなく、
上記にも書いた通り同性同士でも恋愛要素取り入れることありますし、
「恋愛」が嫌いなわけではないんですよ。
これ言っておきたいのですが、
世の中には「恋愛要素」を書くのがものすごく苦手で下手な作家がいます。
彼らの物語には恋愛要素が皆無です。
書けないから。
それもまた、
彩りの無い退屈過ぎる世界観なのですよ。
「恋愛要素を書かない」ことと
「恋愛要素を書けない」ことは次元が違います。
「少しは恋愛要素書きなさいよ!!!!!」と説教したくなるような色気の無さを醸し出す話もありますし(テーマとして恋愛を排除しているものはこれに当てはまらない。そんな重厚感あるテーマじゃないのにもかかわらず、とにかく色気とか恋愛すら書けてない話のこと)。
恋愛が悪いわけではないのです。
ただ読み手として、
男女であると言うだけで恋愛関係を想像しやすいこと、作者がきちんとそこを明確に書き分けてくれないと、非常に肝心な時に男女の要素で雑念が生まれるような話になったりしてしまうのです。
今日のように「女を助けに来た女」ってなると、将来的にはどうだか知りませんが、その時点ではあんまり恋愛のこと考えなくていいじゃないですか。
あの話に集中出来る感じが私はすごく好きなのですよ。
女の裸にも全く狼狽えない男を出して書いてくれるならいいんですが、
それが書けない作者が男女コンビを扱うと、色んな瞬間に恋愛の花咲く可能性が散りばめられることになります。
それは、いいことです。
いいことではありますが、時に鬱陶しい!!
戦記物で男女コンビで一つの宿に泊まらなきゃならねえというシーンを書いて下さい
上手いこと恋愛要素無く、でも魅力的に描いて下さいって言われたら書けます?
書ける人の話は男女コンビでも面白いです。多分恋愛以上に、性別以上に、人間をきちんと描けるからです。
でもいちいち恋愛要素ありのような雰囲気を醸し出す文章の場合、特に戦記物のように戦いに集中しなければならない状況が多々ある場合、恋愛が雑味になってる可能性ありますよ。
私なんかは戦闘シーン非常に得意として集中して書いたり読んだりするので、戦いの最中は一切排除できます。
だからこそ読み手として集中して読んでる時に、戦いのいいシーンで思わず「どけ!!」とか男が女を突き飛ばした時に胸を触った描写とかで「む、胸を触ってしまった」とかいちいち書かれるとキィィ!!!!💢💢ってなります。
うるせえええええええお前生きるか死ぬかの時にそこしか掴めねえ時に胸だから触らねえとか救助隊員が躊躇うか!?💢💢なに色ぼけてんだこの野郎!!!!!座禅堂にひと月籠れ!!!💢💢って気持ちになります。
そこをね
胸を触ったことも、
触られたことも、後日全く顔にも言葉にも出さずに過ごせる男女がいたら、私はとても嬉しくて二人とも大好きになるのですよ
恋愛要素は何となく書くと非常に話を邪魔することがあります。
恋愛要素はきちんと作者が管理しましょう。
出す時は出し
出さない時は出さない。
これがきちんと成されてる話が私は好きですね
よく恋愛要素がはっきりしない場合「もどかしい」などという表現がなされることがありますが私の場合そういうのを感じ取ると「もどかしい」という表現ももどかしいほどイラついてもう若干「鬱陶しい!!」まで入って来ることあります。
恋愛こそTPOです!!
TPOを弁えて描かれる恋愛は本当に素敵です!!
TPOを弁えず描かれる恋愛は本当に読む邪魔です!!
これの使い分けも非常に優れたテンポで物語を書けるかどうかの作者の技術、実力の一つだと思いますね。
恋愛TPOの弁え上手い文章は本当に読んでて心地がいい!✨
変なタイミングで恋愛要素繰り出されて大した意味も無いとほんと舌打ち出ますな
私も自分自身とても気を付けようと思っています
でも多分花天月地とかは恋愛要素をちゃんと管理して出し入れ出来ているとは思います。
司馬さんとかも遠征先では集中してるでしょ。
甘寧とかも赤壁の時は赤壁に集中してるでしょ。
ああいうところでは一切恋愛要素とか出してはいけません!
二人の世界に入ってはいけないのです そうすると読者を置いてけぼりにして、
「なんだこいつら戦闘の最中にイチャイチャしやがって鬱陶しいな……」
などということになってしまうんだと思います。
恋愛は素晴らしいです
物語を鮮やかに彩ります
ぜひその彩りを上手く活用して、物語の華にしていただきたい
男女が出て来た時に一切その恋愛センサーが働かない文章とかあるんですよ
あれは作者がセンサー働かないような文を書いているのです。
際どい描写などを例え書いても、一切センサーが起動しないことがあります
ああいう文章見ると「おお……!!✨ここの文章セキュリティ防御力高いな!!!」と感動して私なんか安心して読めますね
男と女がいればなんか匂わせて来る文章セキュリティがばがばの作品とか本当に読めません 集中出来ません 何がしたいんすか過酷な運命を背負って命のやり取りしてる最中に相手のパンツ見えたくらいで「見えてる!!!!💦」とか叫んだりして 何がしたいんすか 集中しなさいよ!!!!! そんなもん見えたことに狼狽えてる奴も腹立つし そんな大事な状況でパンツが見えるような格好してる女の方も腹立つわ 腹立つ二人のコンビでしかないわ
いや違うんですよ話してるうちに腹立ってきましたが、一番言いたいことは今日見た話が「囚われた女を女が助けに来る」という描写はやはり、いいなぁ✨ということなんです
その瞬間に一切恋愛要素が排除されるんですよね。
同性もののこの整然とした感じはすごく好き。
そこから物語が進んで、恋愛要素とか上手い具合に出て来るとまた素晴らしいと思うし、本当に恋愛はTPOです。
TPOを弁えて心がけて書きましょう。作者のスケベ心を思い付きみたいなタイミングで出さないのは非常に大切なことです。
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