第22話 郭嘉がいるという美学


郭嘉がとにかく好きでな……✨



郭嘉がやっぱ特に好きな理由は 官渡の戦いの後に「北伐すべき」と曹操を遠征させているところ。


いや……たった今すげぇ劣勢の大一番勝ったばっかりだろ!! って思うので。


人間大一番に勝ったらやはりその勝ちを失いたくなくて、守りに入るのが本能だと思うのですよ。


決戦に勝って残党を壊滅させるって理に適ってると思うでしょうが、あの北伐はそんな次元の話じゃないんですよ。


白狼山の場所を地図で見ると、とんでもねえところにある。


官渡で大勝利した連中が次に向かう所じゃねーよ!!ってホント思うんですよ。


地獄から生還した人たちが直後にまた地獄に向かいますか?って話なんだよなぁ


あの地図を見てると、一体郭嘉には何が見えてたんだよって思います。


あの地まで、あのタイミングで曹操を遠征させたのは本当に凄い。


根拠なくそんなこと曹操絶対しないと思うしな




予想通り、北伐遠征は非常に過酷な遠征になったそうです。


多くの者があんな所に行くべきではないと曹操に進言したり拒否したりしたり離脱したりしたらしいが、曹操はそういう者たちを罰さなかったとのこと。

それくらい危険は承知で行った遠征だったからです。


だけどどうしても必要だった。


多分郭嘉と曹操の中ではそれをしなければ、いずれ「官渡」の大勝利さえ、無駄になるかもしれないと思うほど、袁家の残党を根絶やしにしなければならないという確信があったんだと思う


この北伐を敢行していることこそ、曹操が郭嘉を参謀としていかに信頼して自分の運命を委ねていたか私なんかは伝わってきますね


信頼できない奴が行こう!っつったって絶対行かねえわあんなとこ


だけど敵を背後に残しては、曹操が絶対に天下統一の為の戦いを集中して出来ないという確信が郭嘉の中にはあったのだと思います。


一番最初に、曹操にとって一番大きな後顧の憂いを郭嘉が絶ってるのがすごく好きなのだ


結局この過酷な遠征で郭嘉は病に倒れ、早世してしまうわけですが、

多分何度生まれ変わったって郭嘉は迷わず「北伐すべき」と進言するのでしょうね。


自分の命が掛かっていようと、何度でも。


郭嘉のそういう冷静に先の展開を見通しつつも、曹操と未来を話す時は、無茶苦茶熱く語り合いそうなとこが大好き



郭嘉が生きているからといって後世の戦いの結果に一切変わりはないですが、

うちの小説では是非ともこの早熟の天才が、混迷極める赤壁後の世界や人々をどう見るかみたいな部分が私は気になってしょうがないので、そんなところを書いて行きたいと思っています。



ロマンなんですよ……。


赤壁後の世界に郭嘉が生きてるってのは三国志の軍師好きとしては最高にロマンなんですよ……!



郭嘉 先見の明があって秀才なので、そんなに何が起こってもびっくりするということがなく、それゆえに動じない、冷静な人格に見えることが多いけど、実のところ根はものすごい情熱家なんじゃなかろうかって思ってる🤗 

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