第21話 出仕拒否

司馬仲達さんが何故曹操への仕官をあんな嫌がったのかなって考えるんですけど、やっぱり私の考えでは「曹植」に問題があったのかもしれんなあって思います。


つまり、曹操が、司馬懿が危惧する程、曹丕より曹植肩入れして寵愛していたんじゃないかと。


司馬懿からすると曹植の王としての資質は見限った部分があって、

曹操はその気になれば郭嘉とかが当時まだいたから、例え曹植に至らない部分があっても、彼は人柄がいいので支えられながらどうにでもなると思っていたのではないかなと。


曹操からすると「立派な後継者を選ぶ」よりも「自分の築いたものを自分の最も愛する者に継がせたい」という気持ちの方が強かったのでは。


とにかく曹丕に継がせるのだけは何となく嫌だったんだろうなーって。


しかし司馬懿からすると曹植の人間的な脆さは見抜けていたから、曹植が王になったら魏がそのあと混乱するのが分かり切ってたんだろう。曹操の側近には夏侯一族がいるし、名門の司馬家がそんなに重用される気がしなかったみたいな面もあるだろうし。


だから曹操に仕官するということは、

自然と、曹操が庇護する曹植を推すということになるんですよね。

絶対そうなるわけですよ。


司馬懿の年齢から行って曹操にあの時期仕官することは、ほぼ曹操に仕官することにはならなかったんだろう。曹操に仕官しても要するに曹植を庇護し、曹植に仕えることになることが分かった。


それが司馬懿は嫌だったんだと思う。


まだ権力闘争が油断ならない状態だったから、今そこに混じっても、例え曹植が王になっても大して希望が持てないし、曹丕が王になった場合、曹植派になってしまっていたら曹丕からの信望も得れないと思って、確かにそう考えるとあの時期曹操に仕官しても司馬懿には全く何の得もないんですよね。


曹操からすると司馬懿は油断ならない才覚を持っていたから、自分が生きている間に愛する曹植の方に取り込みたかったんじゃねえかなって思う


曹操は基本的に去る者は追わないのに、司馬さんのことは「いい加減来ねーとえらい目に合すぞ」ってかなり脅してる感じ、自由にさせおくと曹植の敵になりかねないのを危惧したのではないかな……。


しかし司馬懿はそれを見越しても曹丕についてる辺り、

情に流されてる曹操を見抜いてる感じするので、やはり冷静だし己の芯のような揺るぎないスタンスを持ってる気がしますね


この辺りの仲達さんの重厚感はやはりただ者ではない感じしてとてもカッコいい……✨ 



だが私の場合、曹操が愛しそうな曹植の人柄は想像つくんだよね


逆に曹操がそこまで毛嫌いした曹丕がどんな感じの人だったのか、見てみたかったわ


逆に興味湧く🤗

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