幻日記
極月
第1話
あれは暑い4月のことです。
あの日の前日、私はお気に入りのイヤリングを耳につけ、大好きな推しのライブにいきました。しかしその日はまだ4月だというのにとても暑く、日除のため黒ずくめの格好をした私の体力は、日中にかなり削られていました。
そのためホテルに戻った時にはかなり疲れてたのでしょう……ついうたた寝をしてしまいました。
気がついた時には日付が変わってました。不意に耳に触るとイヤリングがありません。無意識に外して枕元においたのかと思いましたが見当たりません。お気に入りのイヤリングでした。しかも推しの生歌を浴びせた貴重なイヤリングです。大変貴重なイヤリングです。私は絶対見つけなければと枕をどかしたり、布団を捲ったりして必死になって探しました。すると、
「ベッドの下にあるよ」
まさかと思い、私は無視しました。しかし何度もその声は私に語りかけます。
「だからベッドの下にあるんだって」
全く見つからず、別の場所を探しましたがありません。ようやくベッドの下を探し、見つけました。死角になる場所に落ちており、よく見ないと気づかない場所でした。
私以外誰もいない部屋で聞こえた声の正体は何だったのか謎です。
「寝ぼけていたから幻聴だったのだろう」と考えることにしました。
幻日記 極月 @runa-gokuduki
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