俺たちの宝物
鏖(みなごろし)
俺たちの宝物
俺はオキナワ生まれだ。
小学生の頃、
確か1970年代の終り頃、
近所のアパートに
米兵が住んでいた。
今から考えれば、
明らかに薬物中毒者だったがな。
ある日。
花火の音がした。
それは銃声だった。
俺と友達4人で
米兵のアパートに向かった。
部屋は知っていた。2階だ。
外階段を登って、米兵の部屋に入った。
頭を撃ち抜いて
死んでいた。
俺は、いや、俺たちは
奇妙な誘惑に駆られた。
そいつの銃を手に取り、
そのまま、逃げ出した。
その当時、警察は捜査したが
拳銃が見つからず大分、
難儀したらしいが、
適当に足らい、
結局、自殺で、事終えた、らしい。
拳銃はある場所に
埋めた。
俺も含めて、友人の誰かが、それを
使った形跡は
どうやらまだないらしい。
終。
俺たちの宝物 鏖(みなごろし) @minagorohsi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます