このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(223文字)
お母さまの重いご病気に思い悩む佐藤姉妹のリアルな物語エッセイだからこそ紡がれる、真実の苦衷、言葉願いを託すのは、真の聖女か、偽りの聖女かそれこそ空想の物語ではない現実だからこそ「聖女さま」も苦悩します願いの重さ、祈りの意味丁寧な筆致でその場、その場でのそれぞれの心情が語られています作者さまの人を引き込む語り口に感心するとともに、それだからこそリアルにそれぞれの苦しみや喜びも伝わってきますそれは決して偽物の感情ではないでしょうすべてを追体験したような、良質なリアルエッセイでした