zooは動物園。タイトル通り、いろんな動物が登場してくるので、それだけでも十分楽しいのですが、単に動物を詠うのではなく、比喩的に表現しているところに、作者のユーモアのセンスが光っています。知り合いと同じ名前のニホンザル 同窓会に行くのをやめた例えばこの2首目は、おそらく同窓会にニホンザルと同じ名前の同級生がいて、その顔を思い浮かべると、同窓会へ行くのが、馬鹿馬鹿しく思えたのでしょう。動物を通して、世界を、自分を詠う、ユーモアが冴える短歌集。