11.もったいない配役

 早いものでもう11まで来たんだ!


 あまりにも伸びるので、うっかり書いてしまってます。

 というか、まだネタあるのかよおまえっ。って感じですが。


 いま連載している『夢の岸辺で、君を選ぶ』。

 主人公三人は以下のように想定して書いていました。


 貴臣  何聪睿

 紗奈  贾翼瑄

 カイト 柯淳


 貴臣はすごみのある王子キャラだから何聪睿で、モデルのカイトは「歩くハンガー」ともいわれる柯淳でしょ、という選択です。

 ただ困っているのが、組み合わせに納得力がないということ。


 貴臣×紗奈 の 何聪睿×贾翼瑄

 紗奈×カイト の 贾翼瑄×柯淳


はそれぞれ違和感ないんだけど、


 貴臣×カイト の 何聪睿×柯淳


がしっくりこない。こないんだー。なんとなく、わたしの中で柯淳としっくりきそうなのが马小宇なんだけど、じゃぁ马小宇が貴臣か、と言われると違う……。


 うーん困った。段美洋×柯淳はまだありかなぁ。だんだんわからなくなってきた。段美洋なら、貴臣っぽい。中国短剧スターのマスターに意見を聞きたい。


 なんなんですかね、この「〇〇っぽい」って。

 

 「貴臣っぽい」で、今までわたしが取り上げてきた俳優さんのラインナップで考えていくと


 何聪睿

 闵杰

 段美洋

 王奕然

---------------←境界線

 申浩男

 何健麒

 马小宇

---------------←越えられない壁

 潘子剑


 なんだろう。みんな好きなんだけど、貴臣にあてるとなるとこういう風になっちゃうんだよなぁ。申浩男は今は私の中ではヤンデレ枠なので、ちょっと違う。潘子剑も大好きだけど、貴臣らしさではないと思ってます。


 カイトは許容範囲広くて、割と誰が来てもしっくりくる。年の差を考えて吴添豪もありかも。


 中国短剧俳優さんなら、みんな高身長だからモデルって言っても説得力あるので、彼でもいいかなぁ。何聪睿と並べてもあまり違和感ないかも?

 

 貴臣  何聪睿

 紗奈  贾翼瑄

 カイト 吴添豪


 うーむ。ありかも。贾翼瑄×吴添豪は見たことない気がするけど、贾翼瑄ならうまくこなしてくれそう。


 などと、割とこんなキャスティングして喜んでおります。


 キャラの造形にもよると思うんですが、やっぱり、「このキャラだから、この人でよかった!」「いや、この役にこの人当てなくっても……」ってあると思うんですよね。


 なので、今まで見てきた中国ショートドラマの中で、「うーーーん。この人じゃなくても良かったんじゃね?」と思った俳優さん4人。


◇何聪睿

 なんだろう、なにげに「この役、彼じゃなくてもよかったんじゃ」とか、彼の良さを生かせていないなぁと思うドラマが多い気がします。その分、大当たりもありますが。当たり外れが大きいのかなぁ。


『皇后の天下』(DramaWave)

 これね。多分女性のほうが主人公なのかしら。というか、そもそも話の筋が分からない。文化の壁の問題か、単純に脚本が悪いのか。

 あらすじにある主要キャストをみたら、何聪睿は3番目の扱いになっていたから、もしかしたら、ずっと一緒にいた臣下みたいな人のほうがメインなのか?いやサムネイルは女主さんと何聪睿の二人のものだから、やっぱり二人がメイン?よくわからない。

 皇帝様やってたけど、皇后様が本当に好きって思ってるっぽい将軍に何聪睿をあてて、報われない愛をフューチャーする脚本にしたほうが、何聪睿も生かせるんじゃないか?と思うほどだった。ただ、皇后さまが危機に陥って駆け付けるところは、ザ・王子様って感じでそこは何聪睿起用の意味があった。でもそれだけ。

 DramaWaveは一度視聴情報が吹っ飛んだので、また再生リストを一から地道に解除していったんですが、このドラマは再解除をだいぶん悩んだ。DramaWaveはポイント取りにくく無課金勢にはなかなか厳しいので、これに貴重な無課金枠を使うぐらいなら、ほかに解除したいドラマがある、って感じで。悩んだ挙句、ただただ何聪睿の魅力のためだけに解除してます。百話弱中、五話ぐらいしかないけどさっ。


『冷徹な王子様私に恋して』(DramaWave)

これもね……どちらかといえば脚本が破綻していたと思う。どういう方向で行くのか、そもそも最初から定まってない。あと、女主さんにNG項目多かったのかな。

 そして何聪睿。ずっと怖い顔しているだけだったら、なにも何聪睿である必要はなかった、と思う。怖い顔していたり、つらさに耐えている中での笑い顔だったり女主さんをいとおしむ表情がいいのだよ!わかってないぞ、脚本&監督。

 後、終わり方があんまりだ。これぜったい、もめたかなんかだよな。



◇刘萧旭

『幸せは離婚のあとで』(DramaBox)

 最後だけ、なぜ逃げ出しておいてまた再び夫の前に現れる?という女主の行動原理が全くわからなかった。が、それ以外は話の筋もあるあるながら良いものだったし、刘萧旭が起用された理由もわかる。わかるがしかし、別にほかの人でも良かったよね?感もすごい。ほかにいろいろ刘萧旭のドラマを見ちゃうと、もっと深い役もできる人だから、この表現のクラスには刘萧旭はもったいないんじゃないかと思う。合っていたか合っていないかで言えば、合ってはいたけど。魅力は引き出せていなかった。



◇申浩男

『運命の玉と欺われた愛』(ShortMax)

 ワンナイト→相手取り違えあるある。

 これも合っているかどうかで言えば合っているけど、ひねりのないあるある王道ストーリーで、別にイケメンならだれがやっても変わらない。

 ただ、だいぶん申浩男が若く見えるので、まだキャリアの最初なのかしら。ならわからんでもない。彼のイケメンぶりは堪能できる。でもそれだけ。



◇潘子剑

『宮廷の秘事』(ShortMax)

 清の頃のお話?

 勘違い系あるある。話としてはわるくない。なんだけど、潘子剑の野性味は全く生かせてない!もったいなーい。

 モンゴルの草原を駆け抜けさせるために潘子剑を起用したのかな?わからなくはないけど、それだけなら、ぜんぜん潘子剑の良さを引き出せていない。

 たとえば、デブ妻転生無双もののあるあるの『転生女医師デブの逆襲』(DramaWave)の男主は潘子剑ですが、あるある系ではありつつも、そのストーリーは潘子剑の野性味が存分に生かされている良い脚本でした。この話の男主は確かに潘子剑じゃないとちょっとね、と言える感じ。

 そのドラマみたいに、なるほどだから潘子剑なのね!と唸れるストーリーに起用してほしい。前にも書きましたが、中国短剧の俳優さんのカッコ良さの基準からは少し外れているから、ほかのイケメンさん達でも行けるようなストーリーで起用するのはもったいない、と心から思うの。




 おまえ、評論家きどりかい、と言われそうだけど、これでも大学でちゃんと映画論を学んでいるので許して。フランス映画の評論で超有名な人の指導を受けております。

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