恋海月
Rie
— 甘い痺れ —
---
ご覧になりますか
こんなに とろけてしまいました
ふれても かまわないのですね
毒があると 知っていながら
水の底では
みな 素直になるのでしょう
抱かれるたびに
正しいことが 遠ざかってゆくのです
脈の奥まで
あなたが這ってまいります
それを快いと
どうして言えてしまうのでしょうね
わたくし
クラゲのように
うすく、うすく 透明でも
欲しがっているのです
あなたの欲で 濁されることを
もしも これが
罪と呼ばれるものでしたら
どうぞ 罰を与えてくださいませ
わたくしの、いちばんやわらかいところで
---
恋海月 Rie @riyeandtea
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます