濃い目に入れた煎茶のように後味はスッキリです。が、序盤から中盤にかけて、じわじわねっとり怖くなる。
丁寧に散りばめられたヒントを拾っていくと、怪異の正体が少しずつ見えてきてハラハラドキドキ、続きが気になって仕方がない。終盤は怒涛の展開で一気読み推奨です。お上品な叙述トリックにもきっとニッコリさせられるでしょう。
砂粒のようにさりげなく紛れ込まされた違和感もお楽しみ。ジャリっ。
ナツガタリ三部作を合わせて読むとゾワリとできてお得です!(ベイブレは特に。意味が分かると…)
「琥珀の水面に沈む夏から~菰野岩高校『調査部』録~」https://kakuyomu.jp/works/16818622177154818178
「ベイビーズブレスのままでも」https://kakuyomu.jp/works/16818792435355633315
夏の終わりにピッタリの青春ホラー。ひぐらしの鳴き声をBGMにぜひお楽しみください!
ホラーなので怖いから、苦手な人は一応ご注意あれ。眠れなくなるかも。カフェインは多めです。