歩く抜け殻のようだった女性・尾道メヤリ。
彼女はつい参加したアマチュア将棋大会に優勝して、因縁のある高城ナナと対決する。
そこから始まる将棋を中心としたストーリー。
メヤリをサポートする頼りになる桐山さんに支えられ、行方不明となった父の本当の強さを見出していく。
桐山さんに促されて全国大会の県予選に出場したメヤリは、将棋への本格的な復帰戦に挑んでいきます。
将棋知識がなくても手に汗握る描写力で、しっかりと〝読ませてくれる〟作品に仕上がっています。
そして、メヤリが目標にするべき真の敵も徐々に明らかになっていきます。
物語は複層的で深みを見せています。
テイストの軽いコンビニバイトシーン。
アマチュア将棋大会での真剣な対局シーン。
そして、倒さなければならない大きな壁に挑むシーン。
将棋ものですが、映画『スター・ウォーズ』のような深みがあり、作品の質も高いですね。
ぜひご一読いただければと存じます。
きっと、主人公・尾道メヤリを応援したくなりますよ。
盤上では孤独になる、熾烈な戦いに身を投じる棋士。将棋の詳しいルールはよく分からなくても、メディアで取り上げられた棋士の特集をきっかけにファンになった方はおられるのではないでしょうか。かくいう私も、本作の主人公・尾道メヤリの盤上でしか見せない気迫に惹かれてしまいました。
将棋から離れていたメヤリは、かつて名を馳せていた天才少女。因縁の相手と気まぐれで対局した翌日、彼女の才能を惜しむ桐山という男性が訪ねてくるのでした。将棋と関わりのない生活を送りたいメヤリは、桐山の話に乗り気になれず――
ひりつくような戦いから、メヤリが下りてしまったのはなぜなのか。
メヤリと同じバイト先のサリナやユウティンの掛け合いも見どころです!
最後まで勝敗が分からないクロスゲームのように、熱くならずにはいられない競技サスペンス!