第2話 空と地のクリア境界

この世界観の狩人はふたつ。

影属性の狩人。

光属性の狩人。

両者は平等に判するは仲裁の真ん中。

光と影が交じわる、灰属性。

光と影を、どうどうどう…と、抑えてさ。

燃えて、散って、灰になる。

ドウ…ぼくの最後の“生”になるのかな…




-こもれびの朝-


摩珠マジュ。これがわたしのなまえ。

羽化空小学四年生。

10歳の女の子だよ。

その正体の秘密は…

わたしが狩人の ボス だってことかな。

このことは、ひみつだぞ。


-ミッドナイト-

相方のチャッピィを連れて夜の赤い屋根と高いビルの屋上をリズミカルに駆け行き飛んでゆく。

「チャッピィ、ミッションおわったら、おうちでごはんにしようね !」

「キューッ」




「見つけた…」

「!?」

目の前に現れた謎の少年。

「だ、だれ?」

摩は身構えました。

「ぼくは、唄訶シェルカ

シェルカ

「わたしは、摩…摩珠… ! 」

まーの二つ名は、摩珠です。

「そう…………じゃあ摩珠よ、殻に籠って檻の中なんてどう。魔属のハンターさん…!」

少年の身体を覆う巨大な貝殻がパキパキと砕き割れ砂粉になって落ちる。

その欠片埃を靴先で蹴散らし、マジュの顔に吹きかけました。

「…ううっ ! うー !」

「殻籠り…!」




瞬発入れず。

烈火道レッカドウキメラが来た。

彼は摩珠の同僚です。

「な、なんだよ、あんた… !」

「…坊や、おやすみだぁ。」

烈火道キメラはシェルカの頭を掴んだ。

「や、やめろ、こらーっ! この、おっさん !」

「俺ぁ18だ。…炎烈牙」

烈火道の目が金色に光る。

その間、炎の牙が修乱の如く、カッと燃えた。

間入れず、少年は黒い羽を生やし逃げ切った………。




「……………烈火道」

「……………なんだ、ヘッド」

ごちんと、硬い胸筋にパンチした摩は、気持ちを正し、改めて烈火道に抱きつきました。

「………。」

「………あー…よし、帰るか !」

「今日のミッションは?」

「俺ぁ片したぜぃ、帰るぜ !なっ!」

空と地

相容れぬ境界線

その合間には

いつだってクリアな

心の扉があるんだ



彼等は今日も悪夢を狩る

悪夢に魘される人を救いたいからだ



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