夢耀狩人スイレンカ
時ノ砂まどか
第1話 夢耀狩人スイレンカ
そのいにしえ。
遠い、遠い、いにしえのものがたり。
水面にうつるわたしはだあれ?
「わたしは、
わたしの、なまえ、来春姫と申します。
桜の木の下、小さな湖の畔。
わたしは、今、ここにいます。
見つかってしまったらどうしましょう。
「ぼくが、守ってあげるよ」
ときめきは確かでした。
このおもいが、春のまどろみ?
水面の鏡が揺れて現れた少年。
少年のなまえは
漢字は、同とかけまして。
キラキラネームです。
「ぼくが、守ってあげるよ」
「あ、ありがとうございます…!」
"赤い果実"を、探しに行くんだって。
赤い果実を食べると封印魔法が。
桜の木を、封印されてしまう…!?
そんなことを何故かモワモワさせている敵から守るために、来春姫様は今まで独りで、戦ってきたの。
封印を解くためには"緑の果実"が、必要なんだってさ。
緑の果実は、永遠の自然の証。
エメラルドの様に、光輝いているんだって。
緑の果実を食べると、解毒されるんだってさ。
湖の道を辿って行く。
すると…
魔の城が見えてきたぞ。
そして二人は、敵の…
またのなまえをまーちゃんです。
ヤバい…
ドゥーくんが、まけちゃう。
ドゥーくんは、狩人のたまごなの 。
それでも、まーちゃんが無条件で強いの。
来春姫様は、こうなりゃ奥の手を使ったのだ!なんと、赤い果実を食べた。
「食った!?!」
「姫様… 天然か…」
「…天然じゃなくて…ただの食い盛りよ…ごふっ…」
笑うしかない。
しかし、出てきたのは、涙でした。
「もー…やってられないぜ…この護役目」
この御役目果たすからな…
らいしゅん…
そして
『封印されし、愚かなる、者達よ
人は同じ過ちを繰り返す
戦いは、終わらない』
…あれから一年…
ドウくんは、待っていました。
ずっと。
ずっと。
春が、来るまで、待ち遠しくて。
あのこにあった時の、胸の響きは、なんだったのか…
今なら、わかるような、きがするんだ。
桜の木と共に、眠る、彼女の城へ、招かれし、その棺を開けて、春日和。
「…やっぱ、睡眠不足は対敵だね…おーい、もう、来春だぞ」
起きろー
緑の果実を、ごっくんと食べたドゥーくんは、来春姫をよっこらせと、起こしますと…
その欠片を、ひと口、移しましたとさ。
目覚めた400年の歴史が、今、幕を開けました。
「…満開の桜が、とっても素敵」
「…やっと、鐘が鳴るよ」
リンゴーン
リンゴーン
そよかぜふわる
春の狩人達が
蠢く季節
今年一番の
こもれびあたたかな
春になりますように
同は
桜の木を見上げて
金色の瞳を光らせ囁いた
「狩りの始まりだぜ…」
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