第4話 異世界【シャンリヴォ】
👤勇者シンタロー
★★☆☆☆ 違う意味で辛かった……
まるでサ〇リオのようなファンシーな世界でした。
住民たちはぬいぐるみみたいなフワフワと可愛らしい動物の見た目をしていました。
そんな住民たちは魔王軍に過酷な労働を強いられ、奴隷のごとく従属させられていました。
わたしはその状況を見て、いてもたってもいられず早速魔王城を目指しました。
旅の途中当然魔物が襲い掛かってくるわけですが、魔物まで可愛いのです。
二頭身サイズのフワモコなライオンのような生き物と戦いましたが、剣を振り下ろすのに
見た目に反し戦闘力が高く、黙っていたら殺されていたので反撃したのですが「ぴぎゃー」と間の抜けた断末魔のあと大量の血で地面を濡らし、その場に倒れました。
自分が悪いことをしたわけではないのに罪悪感で胸がつぶれそうでした。
その後もこれは世界を救うためと自分に言い聞かせ、魔物を倒しながらレベルを上げ、魔王城へ歩を向けました。
そしてとうとう魔王と対峙……その姿を見てわたしは戦慄しました。
デフォルメされた猫のごとく見た目……まさにキ〇ィさん。
「さあいくよ~」と本家のキ〇ィさんさながらの可愛い声を皮切りにバトルが始まりました。
さすが魔王、圧倒的な戦闘力で最初は押され気味でしたが、中盤から動きを見切り、一時間後ようやく戦いに終止符が打たれました。
疲れか魔王の動きが一瞬止まり、わたしはその隙を逃さずその身に斬撃を叩き込みました。
力なく倒れた魔王がわたしのほうを見てポツリとつぶやきました。
「最後にママのアップルパイ食べたかったな……」
そう言い残し魔王は亡くなりました。
間違いなく邪悪な存在だった魔王なのですが、見た目がキ〇ィさんというだけでなんとも後味の悪い最後でした。
戦いが終わってだいぶ経ちましたが、今なお心にしこりを残しております。
可愛いもの好きな方にこの異世界シャンリヴォはおススメしないです。
254人の勇者様がこれが役に立ったと考えています
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