第2楽章 スクランブル・交差点
スクランブル交差点 君は真っ直ぐ
僕は斜めに横切って
信号点滅する時 君の長い髪に
もう一度「サヨナラ」
振り返ることが 嫌いだったから
いつも足早に 夕陽に溶けて行った
最後のひととき過ごした後も
まるでいつもどおり明日また会える
そんな勘違いをしそうな笑顔だったね…
学生たちで賑やかな この街で君と
僕の恋は駆け足で
信号変わるひととき そんな青春時代に
もう一度「サヨナラ」
振り返ることが嫌いなはずなのに
あの日は立ち止まり
2度目のサヨナラ言ったね
夕陽の逆光線 風に揺れる髪が
まるで映画のラストシーンのように
スローモーション、そして、
The End……
【創作メモ】
スクランブル交差点と言えば、渋谷駅前の交差点が有名でしょうか?車が通り過ぎて、信号が青に変わる。同じ方向でなく、直進と斜めに別れるカップルっているんだろうか?そんな想像をしながら創った詩です。もちろん、フィクションですよ!(私など田舎育ちは、あの人の流れを逆らいながら歩くことが、奇蹟的に思えています……)
駅に向かう彼女と、別の方向に向かう彼。いつもの風景が、時の流れの中で、最後の風景になってしまう……。「恋のThe End」の風景は、いつもの風景と同じ?でも、ひとつだけ違っていた……?彼女が振り返り、2度目のサヨナラを言うのです……。
でも、その後は、また同じ風景……?映画のラストシーンのように……?
哀しい詩、しかも、数多い『ラストシーン』をテーマにした詩なので、選考に漏れました。こんな恋は、したくありませんものね……。
まあ、青春物語のワンシーンだと思ってください。あくまで、フィクション、想像の世界での物語です、よ……
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