第43話 世界の均衡が崩れる予兆
ゴドラが調べ物して、その夜、私達に宿の飲み屋で告げて来た。
「どうやら、この世界では3種の神がいるらしい。一人は調停神。二人目は創造神。三人目は破壊神。この三つの神がそれぞれの種族に於いて、守って来た。
だが、古代文書だと本来、この三人の神は互いに仲が悪いそうだ。
しかし、調停神が異界人、つまり我等を呼んで、この三すくみの状態を維持して来たらしい。その状態を我も守ろうと魔族の王と戦ったが、どうやら、そろそろ他の二人の神が動き出すみたいだ。
とある天使が我を見守っている。または見張っていると言うべきか、権力の均衡を監視している。
魔族の王が動いたと言う事は、この世界を二人のうち神どちらか、または、二人共に動きつつあるかもしれん。」
エドガーがそんな飛躍した話にポカーンとしていた。しかし、ゴドラが冗談を言うはずがない。
「でも、勝って、回避したんじゃないの?」
「それは個人対個人の戦いにおいてだ。戦になれば、何が起きるか分からぬ。我は元の世界では、脳出血とやらになったであろう?
何が起こるか分からぬ。
だが、魔族の王も戦って、奴は王になりたてだ。伸びしろをかなり感じた。それに獣人族も気になる。戦の戦力が不明と言う事はかなり不利だ。至急、仲間作りやその事について調べられる者が居なくてはならん。」
続けて言った。
「英雄王のガルドウィズが八百年前に戦を終わらせてるのだ。そろそろ動き出す者もあるだろう。魔族との戦い以外、いろいろと調べる必要が出てきている。
そして、ロザリア。お主がもし、そうなった場合、戦女神として、光の女神として、率いるのだ。我はお主の刃となる。」
と言うゴドラの意見だった。
私達はゴドラの調べた事を信じる事にした。
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