第17話  吉田 静・しずか

俺様の午前の授業はこの後スムーズの終わり。昼休みが来た。

「職員室へ行くぞ。田畑。スバル。」

スバルはしょうがなくで「あー。」と

ついて来た。

田畑はノリノリで絶好調だ。

「シーちゃんの宇宙見る見るチャンネルが

吉田先生の可能性は絶対ある。

めちゃくちゃファンなんだよね。

でもさ、アバターが可愛い

猫キャラの女子高校生の制服着てたから、

少し期待してたけど残念。

美少女女子高校生は無し。

それに所々に宇宙解説が授業っぽくて、

なれた感じで言うからさ。

先生?と推測し。

それにこの間の人型大気圏突入の火球。

ゼノンの大気圏突入のリアル映像の配信。

あれで確信。女子高生の情報力と

カメラ映像の限界超えてるって。

それにあの時、モノが落ちた何かで、

キュウと声が聞こえた。

驚いた時に吉田静(しずか)先生が

良く出す声だ。

僕は宇宙オタクだから知ってるんだけどさ。

宇宙の音。発生音ってあってそれが

しずか先生のあれ。

他にはきいたことなかったからさ。

でもまさか。

これでシーちゃんの宇宙見る見るチャンネルがしずか先生だとは。

早く職員室行こうぜ。

昼休み終わるぞ。」

スバルが「田畑。お前は来なくていい。と拒否られてなかったか?」

「いや。イケメンはいいです。って言ってたぞ。

僕はイケメンだ。」

スバルが苦笑する。

俺様は「田畑。違うな。昨夜、スバルのPC内の検索で地球上の大まかな情報は脳内データーに入っている。イケメンとは黄金比で計算される。

田畑。お前の場合はすべてオーバーしている。で少し足りない。」

スバルが今度は声をあげて笑いだす。

「なんだそれ。ゼノン。当たり過ぎで笑える。

ハハハ。」

田畑がスバルに突っ込み。

「スバル。笑い、過ぎだぞ」

「ハハハ。ごめん。ごめん。」

「スバル、お前、キャラ変わったか?

こんなに笑う奴だと思わなかったぞ。」

スバルは「そうか?俺は普通だが。」

「そうか?いとこのゼノンがいるからか?

野球はできるし。クールで話しかけづらかったけどさ。ちょっと機械みたいな奴だと思ってたぞ。」

「なんだそれ田畑。

お前も俺のことは言えないぞ。

宇宙オタクで。丸メガネ。

全身オタクオーラ全開だ。近づけないぞ。」

「そっか?僕はスバルよりましだと、

このクラスでは思ってたんだけどな。」

「・・・。おい。2人とも何をそんな、

ちっぽけな地球人みたいなこと言ってるんだ。

どうでもいいだろう。」

田畑が「僕は一応、地球人なんだけどね。

ゼノン。」

スバルも「俺もとりあえず、地球人かな。

いや宇宙人だ。古代地球に不時着した、

ブラックホール星の末裔だったな。

まあ、いっか。」

田畑が「そうなんだ。スバルも宇宙人だったのか。えっーーー!

お前ら、そんな大事なことこんな学校の廊下で話すことか?」

俺様は「ばーか。田畑。俺様を誰だと思っている。全宇宙をコントロールする

ブラックホール人だ。

今回は俺様が任命されてきた。

神だぞ。

別の時空空間で職員室まで歩いている。

見かけは現実時間、空間と同じだが、

声も何も漏れていない。

ここはプライベート空間さ。」

「それは、すごいな。改めて実感するよ。

お前らが宇宙人だってさ。」

「ブラックホール星人だ!」

俺様とスバルがハモる。

田畑が驚く。

「なんだ。そのブラックホール星人のプライドの高さは。」

気づくと職員室の前。到着。

「3人中へ。」奥の席からしずか先生の声。

俺様には見えた。

職員室の中に丸い球体の時空空間がいくつかある。

担任の星野先生のデスク。

そしてさっき俺様を保健室に連れて行ってくれた3年2組の星渡先生のデスク。

脳内に声が『ゼノン君。

今は詮索しないように。』

「はい先生。」





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