このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（394文字）

鬱屈とした日常に絡め捕られ、袋小路に入ってしまっていた少女。
彼女の前に現れたのは危ない空気を纏う女性。
「一緒に逃げない？」という言葉が抗いがたい引力をともなって――

一人称で綴られる文章はとても繊細で、触れ方を間違えてしまえば今にも壊れてしまうガラス細工のよう。
16,000字からなる短編ですがとても濃い満足感を味わえるはずです。
危うい邂逅の先にある二人の物語をぜひ見届けてください。

息をひそめて生きる主人公の、リアルで息苦しい日常。その空気をビリビリに破って現れたのは、とんでもなく魅力的で、とんでもなく危険な香りのする女の子！この出会い、最高すぎませんか？
世界はこうでなくちゃ、なんて思い込んでしまっている退屈な常識を、彼女が笑顔で壊してくれるんです。鬱々とした日々に「こういう子」が現れて、物語が予測不能な方向へ転がっていく展開、大好物な人には絶対に刺さります！いわゆるロマンシス！この危うい二人が並ぶ姿に、もうワクワクが止まりません。
この出会いは、彼女にとって救いになるのか、それとも…。一体この先どうなっちゃうの！？と、続きが気になってしまいます。おすすめ！