19 難波潟 短き蘆の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
難波潟(なにはがた) 短き蘆(あし)の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
伊勢 (平安時代の女流歌人、三十六歌仙)
若者訳
え、ちょ、待ってヤバくない?
アシの節んとこのスキマくらいのチョー短い時間すら会えないの?
で、しかもさぁ、“もう一生会わなくていーじゃん” とか言っちゃうワケ?
は? 笑えなくてマジウケるんだけど。
それ人生無理ゲーすぎじゃね!?(爆)
現代語訳
難波潟(なにわがた)の芦(あし)の、節と節の間のように短い、そのほんのわずかな間さえ会うこともできないまま、あなたは私にこの世を過ごせと言うのですか?
難波潟は、現在の大阪湾の浅い入江。かつて干潟と葦が広がる風光の地で、和歌の名所でもあった。
難波潟の芦の節と節の間がとても短いことを、会える時間の短さにたとえている。
「ほんの少しの時間すら会ってくれないなんて、そんな人生を過ごせと言うのですか?」
という、強い嘆きと怒りが込められた表現。
伊勢は女性ながら恋に奔放だった。
彼女が恋人の藤原仲平(ふじわらのなかひら)に対して抱いた失望と感情が基になっている歌。
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