『綾瀬蒼の物語』-小学生編-

🟦はじまりの章（小学生編）

Episode 21〜Episode 26

🟦Season1 - Episode 21

#『俺たちの11人（リターンズ）』

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⚽️千早FC 新布陣（4-2-3-1）

　　　　　東堂（CF）

　翼（LWG）　蒼（OMF）　篠田（RWG）

　　　澤田（CH）　岸田（CH）

　片桐（LSB）　森山（CB）　中井（CB）　水原（RSB）

　　　　　　　守屋（GK）

• 蒼はトップ下（司令塔）としてプレー。

• 澤田と岸田でダブルボランチの安定感を確保。

• 翼＆篠田が縦への突破でアクセントを加える。

🎬【OP後・SCENE 01：開幕戦当日】

（千早FC、スタンドに整列。対戦相手：西條スターズ）

西野コーチ

「勝ちたいだけのチームは、勝てない。

　“勝ちに値する”サッカーをやるぞ」

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🎬【SCENE 02：西條スターズ スカウト視点】

• スタメンの注目選手：

• NO.10　藤巻 智也（ふじまき・ともや）／OMF

　身長小柄ながらもドリブルとパスセンスに優れた選手。蒼と同タイプ。

　ポゼッションからの崩しを得意とするテクニカル司令塔。

• NO.7　黒田 将輝（くろだ・まさき）／LWG

　スピードと仕掛けが武器。カットインからのシュートを多用。

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🎬【SCENE 03：前半開始】

（中盤で藤巻にボールが集まる）

実況風ナレーション

「中央の藤巻、ワンツーでかわして――スルーパス！

　黒田が抜けたァァァァ！！」

（守屋、スーパーセーブ！）

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🎬【SCENE 04：蒼の冷静な読み】

（蒼→ボールカット→カウンター開始）

（翼へ→ワンツー→蒼→東堂へスルーパス）

（東堂シュート、ゴール左隅へ決まる）

実況風ナレーション

「ゴォォォォル！！千早FC、先制点は蒼のカウンター起点！！

　この一撃に、チームの意志が乗っている！！」

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🎬【SCENE 05：ハーフタイム・ベンチ内会話】

篠田

「……なあ蒼、お前のとこには人が集まる。だからさ――俺も走りたくなるんだよ」

蒼（小さく笑う）

「俺も、みんなが動いてくれるから信じて出せる」

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🎬【SCENE 06：後半／再び藤巻の反撃】

（藤巻がドリブル→黒田→折り返し→シュート→ポスト）

（澤田→クリア→カウンター→蒼が再びボール保持→サイドチェンジ）

（篠田→突破→クロス→東堂が頭で合わせて2点目）

実況風ナレーション

「千早FC、2点目！！

　蒼が全体のリズムを読み切っていた――！」

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🎬【SCENE 07：試合終了後】

（ベンチで水を飲む蒼。ふと遠くのスタンドに視線を送ると――）

（赤嶺 豪が無言でスタンドから試合を見ている）

（赤嶺と蒼、視線がぶつかる）

蒼（モノローグ）

「あいつも、この大会を“通過点”にしている――

　だから俺も、“次”に進むために、ここを勝つ」

🟦Season1 - Episode 22

#『この一瞬を信じろ』

⚔️対戦相手：高見台イレブン

• 粘り強く前線から守備をかける堅実なチーム。

• カウンターに鋭さがあり、「一瞬の判断ミス」を突くスタイル。

• GKのロングフィードから始まる速攻が武器。

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🎬【OP後・SCENE 01：試合開始〜前半】

（蒼がボールを持ち、東堂へ出すタイミングを迷う → 切られてカウンター）

（高見台→ロングボール→DFライン裏へ→1対1）

実況風ナレーション

「抜けたァァッ！シュート――！！」

（守屋、反応遅れ…ゴール右隅に吸い込まれる）

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🎬【SCENE 02：0-1／ベンチのざわめき】

（澤田、ピッチ内で声を張る）

澤田

「声、切らすな！ 全員、目を合わせろ！！」

（ベンチで控えの篠田がつぶやく）

篠田

「蒼も東堂も、判断が重くなってる……」

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🎬【SCENE 03：守屋のモノローグ】

（ゴール裏でタオルを被る守屋、うつむいて水を飲む）

守屋（内心）

「止められたはずだ。あのコース……予測できたのに、

　迷った。“失う怖さ”が、体を鈍らせた――」

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🎬【SCENE 04：東堂のプレーの迷い】

（前線で孤立する東堂）

東堂（内心）

「また…俺に集まってる。けど、あいつなら――

　いや、蒼のボールに、全部応えられる自信がない」

（足元が滑り、パスミス。溜め息がスタンドから漏れる）

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🎬【SCENE 05：後半／蒼の呼びかけ】

（円陣。蒼が一歩前に出る）

蒼

「俺が判断を遅らせた。でも、まだ取り返せる。

　東堂、見てる。お前の走るコース、信じてる」

（東堂、ふっと目を伏せ、そして…頷く）

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🎬【SCENE 06：後半15分・東堂の覚醒】

（澤田→蒼→東堂→DFを交わす→シュート→ゴール！！）

実況風ナレーション

「東堂！！エースの一撃！！

　ついに千早FCが追いついた！！」

（蒼と東堂、肩を叩き合う）

東堂

「信じたろ。じゃあ、俺も応えるしかねえじゃん」

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🎬【SCENE 07：守屋の再試練】

（終了間際、相手のコーナーキック → 競り負け → ルーズボール → シュート）

（守屋、身体を張ってスーパーセーブ！！ クリア！）

（ベンチが総立ち）

守屋（小さく）

「もう、迷わないって決めたんだよ」

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🎬【SCENE 08：試合終了・2-1で千早勝利】

（歓声の中、澤田が円陣）

澤田

「勝てたのは、全員の“1秒”が繋がったからだ。

　それを続けられるかが、本当の強さだろ」

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🎬【SCENE 09：インサート・赤嶺豪の試合】

（別ブロック。緋城ユナイテッド vs 城南アクティブ）

（赤嶺、ペナルティエリア外から無回転ミドル → ゴールネットが唸る）

解説風ナレーション

「赤嶺豪――相手DFを“吹き飛ばすような存在感”。

　彼の前では、ルールも時間も狂い始める…！」

（その様子を動画で見ていた蒼。目を細める）

蒼（モノローグ）

「……また、あのピッチで会うために。

　俺も、俺たちも、強くならなきゃいけない」

🟦Season1 - Episode 23

#『“誰かのため”に走れるか』

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⚽️スタメン変更（vs 昭島ヴィクトリーズ）

• 蒼が疲労考慮で「右サイドハーフ（RWG）」に

• トップ下には控えだった野口 翔陽（のぐち・しょうよう）

• 左SBに新キャラ：山倉 純（やまくら・じゅん）

• 控えGK：**宮原 拓己（みやはら・たくみ）**がベンチ入り

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🆕登場キャラ

■野口 翔陽（のぐち・しょうよう）

• 控え歴が長く、蒼へのコンプレックスを抱いていたテクニカルMF

• 試合勘のなさと、気負いから最初は空回りするが…？

■山倉 純（やまくら・じゅん）

• 無口で真面目な左SB。自己主張しないタイプだが、

蒼との連携から徐々に“光るプレー”を見せる。

■宮原 拓己（みやはら・たくみ）

• 明るく元気な控えGK。試合には出ないが、ベンチのムードメーカー。

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🎬【OP後・SCENE 01：西野コーチの通告】

西野コーチ

「今日は主力を数人休ませる。代わりに、“お前たち”に託す」

（ベンチが一瞬静まる。野口がスパイクを結ぶ手を止める）

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🎬【SCENE 02：キックオフ〜前半・野口の空回り】

（蒼が右サイドに流れながら野口に預ける → パスミス → カウンター）

実況風ナレーション

「繋がらない、野口のパス！！――ピンチを招くッ！」

（ベンチ：篠田が歯を食いしばる）

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🎬【SCENE 03：野口のモノローグ】

（ハーフタイム、ロッカールーム隅）

野口（内心）

「俺が“主力組”なら、もう交代されてた……。

　なんで出した？　蒼、お前は気づいてたろ？」

（そこに蒼が近づく）

蒼

「野口、もうちょい“俺を頼って”みてくれ。

　お前は一人じゃない。繋げばいい。誰かのために」

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🎬【SCENE 04：後半・山倉の堅実な守備→カウンター】

（山倉、ライン際ギリギリでカット→蒼へ→逆サイドチェンジ→翼が抜ける）

（→ゴール！！！）

実況風ナレーション

「冷静な守備から、完璧な展開！

　千早FC、ついに1点先制！！」

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🎬【SCENE 05：野口、ついに繋ぐ】

（蒼→中盤で野口へ→一度戻す→再び受けてスルーパス）

（東堂が抜けてシュート→ゴール！）

（野口、唇をかみ締めながら両手を握る）

野口（モノローグ）

「“俺を信じる奴”がいるなら、俺はそいつのために走る――

　それが、今の俺の居場所だ」

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🎬【SCENE 06：ベンチ裏・宮原の声】

（失点後、守屋が肩を落とす → ベンチから声）

宮原

「ナイスファイト！次、絶対止めようぜ守屋！」

（守屋がちらっと振り返って、頷く）

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🎬【SCENE 07：試合終了・チームの一体感】

（2-1で勝利。ベンチに戻ってくる野口と山倉。蒼がハイタッチ）

蒼

「な？　誰かのために走るの、悪くないだろ」

野口

「……うん。ようやくサッカーが“繋がった”気がした」

🟥Season1 - Episode 24

#『それぞれのエース』

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⚽️緋城ユナイテッド：基本フォーメーション（4-3-3）

　　　　　　赤嶺豪（CF）

　一ノ瀬輝（LWG）　加賀美蓮（RWG）

　　氷室優人　　灰原昴（OMF）

　　　　　神宮寺亮（CH）

　大門司　　鷹野聖　　守部瞬　　水越天

　　　　　氷川翔（GK）

🆕主なキーマン紹介

• 赤嶺 豪（あかみね・ごう）／CF（主将）

　規格外のフィジカルと決定力。蒼の“対極”にある、暴君のようなエース。

　言葉より、ゴールと勝利でチームを牽引する。

• 加賀美 蓮（かがみ・れん）／RWG

　技巧派のドリブラー。冷静沈着。ピッチでは冷酷に相手を“斬る”。

• 神宮寺 亮（じんぐうじ・りょう）／ボランチ

　中盤の司令塔。赤嶺とは小学生時代からの戦友。試合を支配する頭脳。

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🎬【OP後・SCENE 01：別会場・準々決勝】

（実況の声）

実況

「さあ、いよいよ準々決勝・緋城ユナイテッドの登場！

　対するは攻守のバランスでここまで勝ち上がった、昭島サウス！」

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🎬【SCENE 02：試合開始〜衝撃のゴール】

（1分後。加賀美が抜ける→中→赤嶺→トラップ1回→強烈な左足シュート）

実況

「いきなり決めたァァァッ！！ なんという爆発力！！」

（観客のどよめき）

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🎬【SCENE 03：戦術の完成度】

（緋城の中盤：神宮寺がワンツー→左右へ展開→再び赤嶺）

（相手が囲むが、赤嶺がキープしながらドリブル → カットイン → シュート → ゴール）

解説

「赤嶺を止めようとすれば、中盤が空く。

　それを神宮寺や加賀美が突く。……“隙”がない」

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🎬【SCENE 04：蒼たちの観戦】

（千早FC控え組＋東堂・澤田・蒼がスタンドから試合を観る）

東堂（腕を組みながら）

「……バケモンだな、あいつ」

澤田

「いや、バケモンじゃねえ。“サッカーの化身”だ。

　個の強さとチーム力が、全部整ってる」

（蒼、無言で赤嶺のプレーを見つめる）

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🎬【SCENE 05：試合終盤】

（赤嶺→加賀美→再び赤嶺→ループシュート）

実況

「トリックだ！！会場がどよめく！！

　これは…まるで“魅せるために設計されたゴール”だ！！」

（5-0で緋城が勝利）

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🎬【SCENE 06：インタビュー】

記者

「赤嶺選手、圧巻のハットトリックでした。

　次は千早FCとの準決勝。どんな印象を？」

（赤嶺が一瞬口元を歪めて、無言で答える）

神宮寺（隣から代わりに）

「“倒す”相手だからこそ、油断しないだけですよ。

　あの蒼って子……ボールの触り方が、綺麗でしたよ」

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🎬【SCENE 07：蒼、帰り道】

（夜道。唯と並んで歩く蒼）

唯

「……怖かった？」

蒼（小さく笑う）

「……少し。でもそれより、“追いつきたい”って思った。

　赤嶺は強い。でも、俺は俺のサッカーで…“勝ちたい”って思った」

🟥Season1 - Episode25

#『準決勝：彼のフィールドへ』

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🔻千早FCの布陣（基本フォーメーション：4-2-3-1）

　　　　　　東堂

翼　　　蒼（OMF）　澤田

　　　篠田　　鷲尾

山倉　高井　山田　佐竹

　　　　　守屋

→対する**緋城ユナイテッド（4-3-3）**は前話と同様。

赤嶺を頂点に、加賀美・神宮寺らが支える完成度の高い布陣。

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🎬SCENE 01：試合直前・円陣

澤田（声を張って）

「いいか、今日の敵は“あの赤嶺豪”だけじゃねえ。

　だが俺たちには、“全員で勝つ術”がある！繋ごう、千早のサッカーを！」

（蒼、静かに頷く）

蒼（モノローグ）

「誰よりも“サッカーが上手い”彼に、

　“サッカーってこういうものだ”って、言い返したい――」

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🎬SCENE 02：前半開始〜“赤嶺のフィールド”

（開始30秒。中盤で神宮寺がボールを捌き、右へ展開）

（加賀美のドリブル→中へカットイン→赤嶺へ）

（赤嶺が一瞬溜めて、反転。2人背負って左足一閃）

実況

「シュート！！止まらない！赤嶺豪ッ――！！」

（開始1分で先制される）

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🎬SCENE 03：沈黙と再起

（ベンチが凍りつく。守屋は立ち上がれない。蒼は天を仰ぐ）

東堂（静かに）

「……これが、“彼のフィールド”かよ」

（しかし蒼はゆっくり立ち上がり、仲間に声をかける）

蒼

「見せてやろう。俺たちのサッカーを。

　繋いで走る――“全員のフィールド”を」

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🎬SCENE 04：千早の反撃／連動するパスワーク

（篠田→澤田→佐竹→インナーラップの山倉→蒼→ヒールで東堂へ）

（東堂が抜け出してシュート→GKセーブ）

実況

「おしいッ！だが、流れるような連携！千早FC、繋いでいる！」

（ベンチでコーチが呟く）

西野コーチ

「“数値じゃ見えない連携”を積み上げてきた子たちです」

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🎬SCENE 05：赤嶺 vs 蒼、正面対決

（前半終了間際、蒼が1人で持ち上がる）

（神宮寺をかわし、赤嶺と1対1になる）

赤嶺（低い声で）

「……来るのか？」

（蒼、鋭く切り返して抜く→中へシュート！！）

（…ポスト直撃、こぼれを澤田が押し込んで同点！！）

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🎬SCENE 06：ハーフタイム

（控えの宮原が叫ぶ）

宮原

「これが蒼だろ！？なぁ！？負ける気しねえよな！？」

（全員が頷く。蒼はベンチで深く息を吐く）

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🎬SCENE 07：後半、動き出す勝負の歯車

（後半開始。緋城が再び主導権。赤嶺がサイドに流れ、ポジションを自由に）

（神宮寺のロングフィード→赤嶺がトラップ→無回転シュート）

実況

「決まったァァァ！！赤嶺豪、再びッ！！」

（スコア：1-2）

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🎬SCENE 08：終盤・チームとしての戦い

（残り10分。千早FCがフォーメーション変更）

→ 3-4-3の攻撃的布陣に変更

→ 蒼が最前線に上がり、“個”として赤嶺に挑む

（高井からのフィード→蒼が胸トラップ→2人かわしてミドル！）

（GKセーブ→こぼれを東堂が押し込み…2-2！！）

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🎬SCENE 09：残り1分・決戦のラストシーン

（赤嶺が持つ。蒼が戻ってマークにつく）

赤嶺（低く）

「“みんなで勝つ”とか、面倒だろ」

蒼

「……そう思ってた。でも今は違う。

　“みんなでしか、勝てない”ってわかったんだ」

（赤嶺が抜きにかかる→蒼が体を入れて奪取→そのまま左へ展開）

（澤田→中→東堂→スルー→翼が裏抜け！→シュート！！）

（ゴール！！！！）

実況

「千早FC――3-2！！逆転ッ！！！逆転だァァァ！！」

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🎬SCENE 10：試合終了・敗れた赤嶺

（赤嶺、膝に手をついて項垂れる）

（蒼が近づく）

蒼

「ありがとう。俺、あなたに憧れてた。

　でも今日、初めて“追いつけた”気がした」

赤嶺（静かに）

「……じゃあ、次は“超えてみせろ”。本気でな」

（赤嶺、立ち上がって蒼と握手）

🟦Season1 - Episode26（最終話）

#『最後のホイッスル』

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📌対戦チーム：緑川レガリスFC（4-1-4-1）

• ポゼッション志向の技巧派集団

• 小学生離れしたビルドアップと全体の距離感

• エース：MF・牧村 士音（まきむら・しおん）

　→ゲームを“止める”ことなく動かし続ける司令塔

• チーム全体で「走る・崩す・止まらない」を体現

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🎬SCENE 01：キックオフ前・回想（全話ダイジェスト風）

（練習帰りの夕暮れ、独り走る蒼／初めての敗北／選抜での葛藤／赤嶺との死闘）

蒼（モノローグ）

「“勝ちたい”って思えた。

　“誰かのため”に、走っていいんだって思えた。

　今日、この試合で――“自分のサッカー”を、全部出す」

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🎬SCENE 02：前半開始〜圧倒される展開

（緑川のパス回し → ワンタッチ・ワンタッチ・展開 → 千早は奪えず）

実況

「これは……圧巻のパスワーク！緑川、ボールを“止めない”！！」

（牧村士音がトップ下で全体をコントロール）

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🎬SCENE 03：蒼 vs 牧村、司令塔対決

（蒼が中盤で士音と競る → 一瞬パスカット → すぐに奪い返される）

士音

「“個”では止められないよ？

　チームで来なきゃ、崩せない」

（蒼、静かに睨み返す）

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🎬SCENE 04：0-1ビハインドの後半開始

（千早ベンチ、コーチが指示）

西野コーチ

「“型”を捨てろ。今までやってきたサッカーの中に、“即興”を重ねろ。

　お前たちはもう、“チーム”になったんだから――迷うな」

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🎬SCENE 05：動き出す千早FC

（篠田→東堂→澤田→走り込んだ蒼→ファーへ流し、翼が詰める！→ゴール！）

実況

「千早FC！1-1！見事な“崩し”と“決断”！！」

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🎬SCENE 06：蒼と東堂、すれ違いと信頼

（東堂と目が合う蒼。笑顔はない。ただ、目だけで頷く）

蒼（モノローグ）

「東堂のサッカーは、もう俺の先を見てる。

　きっと、ここが終わりじゃない。

　だけど今だけは――隣で走ってくれ」

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🎬SCENE 07：ラスト5分・士音の脅威

（牧村士音→左サイドの選手へ → 折り返し → シュート！ → ポスト直撃）

（こぼれ球を山倉が必死にクリア！）

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🎬SCENE 08：決着のカウンター／蒼、最後の決断

（山倉→澤田→中盤の篠田→蒼がワンタッチで東堂へ）

（東堂が中央を突破→シュートかと思いきや…スルー！！）

（再び蒼が走り込んでいる！！→ダイレクトで叩き込む！！）

実況

「ゴォォォォール！！千早FC、勝ち越し！！

　これは、“信頼”で繋がったゴールだ！！」

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🎬SCENE 09：最後のホイッスル

（ピィィィイィイィッ……）

（スコア：2-1　千早FC、優勝）

（全員が歓喜に沸く中、蒼と東堂は黙って空を仰ぐ）

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🎬SCENE 10：表彰式後の帰り道

（唯がスタンドから降りてきて、蒼に駆け寄る）

唯

「おめでとう……蒼くん、最後、すっごく楽しそうだった」

蒼（汗だくのまま）

「うん。……楽しかった。

　“勝ちたい”より先に、“走ってる時間”が楽しかったんだ」

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🎬SCENE 11：別れの気配（夏の終わり）

（東堂と並んで、スパイクを脱ぐ）

東堂

「……俺、街のクラブチーム行く。中学で。

　ここじゃ物足りねえって思っちまった」

蒼

「……そっか。俺も、どこかで“戦える場所”探すよ。

　きっとまた、ぶつかろうな。…次は、今より強い俺で」

（ふたり、拳を合わせる）

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🎬SCENE 12：ナレーション

「あの日、ひとつのゴールに向かって走った僕たちは、

それぞれの場所へ、旅立つ。

背番号の重み、涙の意味、名前を呼び合った声。

すべてが、僕の背中を押してくれる。」

つづく-season2へ

「Season2 - “中学生編”へ」

“サッカーが、できなくなるかもしれない”

―それでも、夢を手放さなかった少年の物語。

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🏁完・Season1『小学生編』