止まるのは　PCばかりと　思わずに

モニタだっても　抜いて差し込め

「モニタが動かなくなってしまったんです」

　最近、ごく稀ですがそんな対応依頼を受けるようになりました。

　対象は、ドッキングステーションの機能を備えた近年登場したタイプのモニタです。

　（会社とかモデルとかは内緒です）

　１本のUSB Type-CケーブルでPCと接続し、画像出力だけでなく、PCへの給電や有線LAN、USBポートの拡張もできます。

　で、この子達は大変人気です。

　一部の部署が導入したところ、『我が部署もあれにしたい』という声が増え、今やノートPCはこれとセットで購入するのがデフォルトとなっています。

　だけど、実はちょっとした落とし穴がある。

　中身がPC並みに複雑化したからなのか「フリーズする」のです。

　２００台ぐらいがお守りの対象ですが、感覚的には１ヶ月に１台程度の対応依頼があります。トラブルは『1匹いたら30匹潜んでいる』と言われる（？）ように、実際はもっと多いかもしれません。

　ある朝使おうと電源ONにしても、うんともすんとも言わなくなる。

　PC側を再起動しても直らない。

　対応方法は「電源ケーブルを抜き差しする」

　何事もなかったかのように、普通に使えるようになります。

　症状により、モニタをリセットする必要がある場合も。

　「電源ケーブルを抜き、電源ボタンを数秒押す」ことで直る。

　トラブル原因調査が面倒なので、こちらの対応を最初から取るようにしています。

　ユーザ様からすると、モニタ＝TVという感覚があるので、電源ケーブルを抜き差しするというのはなかなか思いつかないようです。

　昔は、PCを使い終わったら周辺機器も全部オフにしていたものです。

　私も、スイッチのあるACタップで全体をオフしていました。

　今もこの精神は有効な気がします。

　次回は、ヘルプ対応のまさに"あるある"、「何もしていないのに……」をお送りします。

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