第25話 上書き〜つまりはイチャイチャ
普通科2年4組 一橋凉真
右記の者 退学処分とする
県立開南高校 学校長
先輩の両親が驚いて学校に押し掛ける騒ぎもあったみたいだけど、女子高生の顔に痣まで出来ての暴行レイプ事件。
当の
また、先輩の両親に対し、校長も毅然とした態度を崩さなかったって話。素行面でも度々、それ程重くはなかったものの問題を起こしていた一橋先輩に、情状酌量の余地はなかったらしい。
でも、夏休み中なので、この事を生徒が知るのは、当事者を除いては休み明け~2学期が始まってからの事になる。
学校側から、
「これで、終わったんだよね」
「あぁ。
繁華街に呆然と立っていた一橋を、警察は直ぐに確保、でそのまま逮捕したんだとか。
何でも「軍団が…」ってブツブツ言ってたらしい。ある意味、警察に捕まって良かったかもね。
職場で、
病院からは自宅に帰った
痛々しい顔のままだから、家に閉じこもってれば?って思ったんだけど、
「いくら防御反応って言っても、アイツに触れられて濡れたなんて我慢出来ないの」
キス、し難いな。
そう思いながら、いつもより愛撫多めで。
「うん…、あ、…ン…」
まぁ、いつも以上に甘えてくる
「あ…、ふふ、幸せ❤︎」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
この顔じゃ、プールなんかとても行けない。
だから、何とか日程ずらせないかクラスラインで聞いてみた。
『文香がケガ?どういう事?』
なんて言えばいい?花火の日に、神社の参道で先輩に襲われた?
『ちょいトラブった。大したコトないけど、今、人前に出られるカオじゃない』
クラス全員が連絡用として登録してるライングループ。勿論、担任の
『詳細は聞いてるけど、本当に大丈夫?』
その戸畑っちからのライン。
『休み明けには、元の美少女に戻りますから』
『そう。なら安心ね』
戸畑っちとのやり取りで、何かがあり、学校にも報告された事件となった事がわかった。
まぁ、皆それ以上突っ込む事も無く。
『ならプールは8月頭はどうかしら?お盆期間は帰省するから』
『そこなら大丈夫。私もお盆は家族で帰省する』
何人かが、盆の頃はマズいって事になり、8/3~9頃で調整する事になった。
『ゴメンね。アタシのせいで』
『いやいや、金井が不参加なんて有り得ねぇーよ。頼むから、ビキニ姿を拝ませてくれよー』
男子数名の切実な声。
『一応、俺の彼女なんだが?』
『カメは独占してんだろー⁉︎ こんな時くらい俺達にもお裾分けしろよー』
なんだかなぁ。
『で、どうする?ユキヤ。皆んなにアタシのビキニ姿、公開する?』
いや、何でわざわざラインで聞くんだ?
ホラ、なんかもう、チャット並のライン攻勢来てんだけど?
「どうすんだよ、コレ」
「あはは。男って、マジでバカ」
「煽んなって」
『OK出たから、乞うご期待!』
『やったー』
『待て待て、いつそんなやり取りが?さては、カメ!お前ら一緒にいるのかよー』
更に騒ぎ出すグループライン。
戸畑っちも、
『高校生としての節度を守ってね』
一応、担任として言ってきた。
「フフ、戸畑っちから個人ライン来てるよ」
笑い…って言うか、少しはにかんでる?
『ちゃんと避妊しなさいよ』
いや、担任として、その言葉はどうよ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます