〈コメント〉
今回のお題は「筋肉・鳩・マスク」でした。日常的で使いやすい言葉ばかりでした。「筋肉」+「マスク」の組み合わせで、頭にプロレスがちらつく以外は。
「筋肉」は身体動作の基盤としてバトル、スポーツ系の話では使いやすいと思います。また、肉体美として恋愛、芸術の文脈にも出せるでしょう。生体の構成要素として、生物学系の話にも使えるかもしれません。単純に、力こぶ、シックスパックでもいいですね。「鳩」は一般的な鳥として知られています。誰しも、子供の頃に追いかけ回した経験があるでしょう。一方で、シンボル的なものとしてもよく登場します。主にキリスト教に由来するところだと思いますが、平和の象徴や神の遣いなどとして捉えられます。また、伝書鳩のイメージも強く、帰巣本能などの言葉が導けます。「マスク」はコロナの影響で当たり前のものになりました。それまでは、気になるとき(風邪・花粉・予防)にのみつけるものだった気がします。マスク美人やマスク詐欺、マスクハラスメントのような新しい言葉も生まれました。ポストコロナ系のSFを書くには欠かせないでしょう。「マスク」には仮面という意味もあるので、タイガーマスクやベネチアンマスクなんかで使うのもいいですね。
今回はミステリーを書くという強い意志を持って取り組みましたが、やはり難しかったです。本格的なトリックがどうしても思いつかなかったので、バラエティ寄りになりました。奇想天外な探偵と現実主義な探偵が各々に推理をするというアイディアは前々からあったので、それを卸してきた感じです。多重推理的な構造は井上真偽さんの「その可能性はすでに考えた」や似鳥鶏さんの「推理大戦」の影響だと思います。ガバガバ推理で恥ずかしいですが。
文章的には、キャラ立ちを意識しました。探偵二人の個性をはっきりとさせ、対称感を強くしました。また、バラエティミステリーなので、ユーモラスな言葉遣いも心掛けました。
第9回 僕と先輩のありふれた日常 〜鳩おじさんのいる公園〜 佐々木キャロット @carrot_sasaki
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