第7話 魔力属性診断



「よし!これから授業を始めます」


 エステル先生の授業が始まった。


 始めての授業だから張り切っていこう。


「今日は魔力属性診断をしましょう。自分の魔力属性も知らなければ鍛錬になりませんしね」


「はい」


「まずは、この杖を魔力で満たしてください」


 渡された杖に魔力を込めていく。

 意外と直ぐに終わった。10秒くらいだっただろうか?


「やっぱりまだ魔力の扱いには慣れてませんか。でも、大丈夫ですよ、アッシュさん。アッシュさんはまだ6さ──」


「もう終わりましたよ」


 杖を魔力で満たすことが出来ないと思われたのだろか?


「え?…へえーアッシュさんは優秀だったんですね。噂は間違いだったのかな?………」



 その噂、凄い気になる。流れている噂によっては今後の貴族社会での身の振り方を変える──と言っても俺は転生してから一度も社交会に行ったことないし、公爵家の嫡男だから身の振り方を変えるといってもあんまり大きい、そして、選択肢はないんだよな。



「あのー。その噂聞かせてくれませんか?」


 何かエステル先生は考えているようだったが僕の質問を聞いてから元に戻り


「お喋りは授業が終わってからにしましょう。私も聞きたいことがありますし」


 と言った。


「はい。分かりました」


「確かもうこの杖を魔力で満たしたと言いましたね」


 先生に自分の魔力で満たした杖を渡す。


 先生が手に杖を持った瞬間驚きの表情になった。


「……凄い。天才だ。天才が公爵家に……」


 どうしたんだろう?小さい声で何か言っている。


 も…もしかして…びっくりするほど魔力属性が少ないとか?貴族ならば2つや3つくらいだが、平民レベルの…1つや……0!か?


「エ…エステル…先生?ど…どうされました?」


 魔力属性が少ないかもしれないと震えてた声で質問してしまった。


「ふ…普通の…人より…もしかたら魔力属性、凄い多いんじゃないかと」


「ほ…本当ですか?」


 い〜〜〜よっしゃ〜〜。


 自分の使える属性の魔法、全部極めて結構強くなってやる。

 ククク、俺の時代が来たか?来たのか?来たんだろう。


 ケッケッケ、俺の生存率が上がるぜ!


「で、僕の魔力属性何ですか?」


 すると、先生が杖を僕に戻してきた。


「この宝珠の部分を見てください。真っ黒になっているでしょう?つまり、あなたの1番の得意属性は《闇》です。他にも属性があるかもしれないので他の属性があるかないか、そして、あったらなんなのか調べていきましょう」


 や…闇?


 何か強い属性な気がするがどんな魔法が使えるのか全くイメージが出来ない。


「上に向かって杖に宿っている魔力を放出してみてください。出来なければ私がやります」


 今まで魔力を身体から空気中に放出したことがないから出来るかは分からないが、魔力を動かす時は自分の中にある魔力を感知して、その感知した魔力を頭でイメージして動かすといったやり方だったから今回は杖にある魔力を感知して、上に強く放出するイメージをすればいいのか?


 ちょっとやってみよう。出来なければ先生にやってもらえばいいしね。


 宝珠を上にして、杖を上に掲げて持ち、杖にある魔力を感知し、強く上に放出するイメージをする。すると───


 色んな色をしたシャボン玉みたいなのが宝珠の上から出てきて、普通のシャボン玉じゃあり得ない速度で不規則に上に上がっていき、弾けた。


 すると弾けたところから色々な色でキラキラ光っている、光の粒がひらひら落ちてきた。


「えっ!?あ…あり得ない。こ…こんな子がいたなんて…。まさに神童ね」


「どうしたんですか?」

 何か先生が凄い動揺していたみたいに見えてしまったから、声をかけてしまった。


「い、いえ、何でも。それより、今降っている光っている粉を見てください。8色あります。」


 お!やったあ〜〜〜!

 その力は保身に使おう。絶対に鍛えてものにしてやるぞ!


「本当ですか?凄い嬉しいです」


 この杖の名前は《祝福の杖》。アーティファクトらしい。

 この杖に魔力を込めて、空に向けて魔力を放ったらその人の魔力属性が分かるアーティファクトらしい。青色の光っている粉が降ってきたら水属性、赤色の光っている粉が降ってきたら火属性、というふうに杖に魔力を込めた人の魔力属性が分かる。


 ちなみに僕の魔力属性は1番得意な闇、火、風、音ということが分かった。後、4色は何か分からない。残りの4色全部、判明してる属性の色と同じだが、光っていない。


「エステル先生、光っていない色の粉って何ですか?」


「ああ、気づいてしまいましたか……」


 はい。事前に《祝福の杖》の勉強はしていましたので。


「それは、上級属性です」


「上級属性?」


「流石のアッシュさんでも上級属性は知らないんですね」


 俺が今まで読んてきた本にはそんなこと一切書かれてなかった。まあ、この世界にきて半年しかたってないからしょうがないか。


「上級属性は普通の属性より、強い魔法が使えるよになる属性ですよ」


 俺は気付いてしまった。もしかして俺めっちゃ強くなれるんじゃね?魔力量は少ないけど魔力属性を8持っていて、その内の4つが上級属性だなんて……


 これからは俺の時代だあ〜!


「ちなみに〜、上級属性ってどれくらいで珍しいんですか?」


 嬉し過ぎて口角が上がったまま質問してしまった。


「貴族なら3人に1人は上級属性持ってますね……」


 え?それあんまり珍しくないのでは?

 それ左利きとかの方がまだ珍しいやん!?


 ちっ、期待して損した。案外普通だったか…


 くっ!だが、俺は魔力属性8つ持ちだ!

 でも、魔力が少ないし、まだ、子供だからそこらへんの有象無象なんかより、普通に弱いんだろうな…


 でも、ちょっとでも強くなるために鍛えてやるー!

 負けないからな俺はー!































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