ドキドキ真剣ブンブン

「一本!」


水花がそう声を上げる


「あー!負けたぁ」


「あ、あぶねぇ、、、3回くらい死ぬかと思った」


戦っていた2人は各々そう呟く


「これで全員1回は模擬戦終わったんだけど、、、先生遅いな」


水花は零斗が用事から帰ってこないことに首を傾げる


すると


プルプルプル


水花の携帯が鳴る


「なんだろ?」


携帯を見れば


「あ、先生からだ」


零斗からであった


「はい」


{あ、水花。もうすぐそっちに着くんだけどカーテン全部閉めて扉も正面以外の全ての扉の鍵を閉めておいてもらえるか?}


「え?あ、、、はい?はい」


水花は困惑しながらも


「カーテンと正面玄関以外閉めてだそうです」


そう全員に伝える


「「あ、ああ」」


部員は全員動く






数分後


「遅れてごめん」


零斗は武道場に入って来る


「何してたんですか?」


水花がそう聞くと


「明日の準備だな。明日はちょっと、、、な。さて」


ガチャン


零斗は悪い笑みを浮かべ、入って来た扉の鍵を閉める


「それで、、、なんでカーテンとカギ閉めたんですか?」


「ちょっと、、、見られるとまずい練習するから」


「「え゛?」」


零斗のその言葉を聞いた2年生以上が顔を顰める


「サウナ封龍か?!」


「いや、気配切り漢方大会かも!」


「「なんですかその意味不明な名前?!」」


水花含め、1年生は恐怖する


「今日やるのはドキドキ真剣ブンブンだ」


「「???」」


全員困惑する


「待って待って待って?!」


しかし水花だけは何をするか察して顔を青ざめさせる


「今から全員俺と試合するだけだ」


「「そ、それだけ?」」


全員拍子抜けした様子でそう呟く


「先生、、、確認ですけど先生が握る得物って何ですか?」


「え?四葉」


零斗はそう言うと腰から真剣を抜いた


「「、、、ぇ?」」


「昨日の真剣を扱う人間の心得はどこ行ったんですか?!」


「安心しろ!刃の方は絶対に当てないから」


「いやいやいや、、、怖すぎる!」


「それもそうだな、、、よし!水花、お前は真剣使っていいぞ!」


「は???」


「先に一太刀入れた方の勝ちな!」


「、、、嘘でしょ?」


水花はそう言葉を漏らすのであった






「、、、ド派手にやったね」


大人し気な少女の声をが辺りに響く


「イラついた」


左右に多くのピアスを付け顔をマスクで隠した少女がそう言う


「そっか、、、まぁ、いいと思うよ」


「次で終わりだ」


「がんばろっか。美味しい喫茶店教えてもらったし」

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魔女殺しと魔女達~水の魔女は人を殺す~ 晴れ雨 @reinnysun

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