第11話『すれ違いの距離、心の影』-真一side-

朝から頭が重い。酒のせいか、眠れなかったせいか、それとも――考えたくもない理由のせいか。夢を見た覚えもないのに、目覚めは最悪の気分だった。


大学時代のあの出来事は、消し去ろうとしても心の奥に棘のように残り続けていた。女性とは必要以上に距離を置き、恋愛を避け、ただ仕事に邁進する日々。これから先も一人で生きていく。それでいいと思ってた。


そんな僕の日々に彩りをくれたのは桐島さんだった。彼女の楽しそうな顔、きらきらと輝いた瞳を見てるともっと見ていたい、傍にいたいと思うようになった。彼女と過ごしていく中で、樹里のことは少しずつ思い出となって薄れてきていた。

――そんなこと、僕が許されるはずもないのに。



鈍く重たい頭を無理やり押し起こし、出勤準備を整える。今日、桐島さんと顔を合わせて平然としていられる自信はなかった。表情が晴れない。こんな顔を見せてはいけないと思う反面、彼女の笑顔を見たい気持ちも拭いきれなかった。


いつもの時間のいつもの電車。到着して乗り込むと、そこにはいつもいるはずの桐島さんはいなかった。


​(時間を間違えたのか? それとも……)


やはり避けられてるのだろうか。昨日の約束も僕が無理やり取り付けたようなものだ。思わずため息をついたその瞬間、耳の奥で懐かしい声がよみがえる。


『真一だけが幸せになるなんて許さない』


ふと、もう何年も聞いていない樹里の声が聞こえた気がした。


気のせいだ……、彼女はここにはいない。


自分に言い聞かせるように、つり革を握る手に力を込めた。その瞬間、ポケットの中でスマホが震えた。取り出して見ると、桐島さんからだった。


『すみません、風邪を引いてしまい今日はお休みすることにしました。お約束したのに、電車に乗れなくてごめんなさい』


……風邪か。胸の奥に詰まっていた不安が、少しだけ解けていく。昨日の夜は急な雨だった。もしかして傘を持っていなくて濡れたのかもしれない。

避けられたのではないと分かり、安堵する自分がいる一方で、体調を崩した彼女を思うと胸がざわついた。片手でスマホを操作し、返事を送る。


『大丈夫ですか? 無理はなさらず、ゆっくり休んでください』


​彼女の自宅を知っていればお見舞いに行くのに。そこまで思い至って、はっと我に返る。……ただの通勤仲間に、そんなことまで考えるなんて。樹里との一件から、人との距離感が分からなくなっていた。


改札を抜け、会社に向かって歩き出すと後ろから声をかけられた。


「おはようございます」


振り返るとそこにいたのは田中さんだった。いつもは会わない相手と朝から出会う。それもできる限り会いたくはない相手に。


思わず「どうしてここに」と言いかけて、慌てて口をつぐむ。どうしても何も最寄り駅はここなのだから、通勤時間に出会っても不思議ではない。ただ、これまでは不思議と出会わなかったのに。そう思うと、わざと時間を合わせてきたのではと疑いたくなる。

内心ではうんざりしながらも、表情だけは崩さずに淡々と返す。


「おはようございます」


彼女は当たり前のように隣に並んで歩き出す。こういう場合は話をしながら通勤するのが普通なのだろうか。でも、できれば今は誰とも話したくない。そんな僕の気持ちはお構いなしに田中さんは話しかけてくる。


「別の方とお約束されてるとのことでしたが、今日はお一人なんですね」

「……そうですね」


気持ちを表に出さないように努めてはいるが、どうしてもぶっきらぼうな答え方になってしまう。


「明日もお一人なんですか?」

「……そんなことを聞いてどうされるんですか?」

「もちろん、お一人ならご一緒させていただこうと思って」

「お断りします」


間髪入れずにきっぱり断る。昨日はあれ以上強く言えなかった。でも今日は違う。樹里のことが頭をよぎって、親切にする余裕なんてなかった。


「……そうですか。残念ですけど、仕方ないですね」


あっさり身を引く彼女にホッとする半面、何かがあるのかと疑ってしまう。そんなこちらの視線に気づいたのだろう、にっこり微笑んで、少し間を置いてから言った。


「あまりしつこくして嫌われてしまうのは本意ではないので。でもとりあえず今は、会社まではご一緒してもいいですか?」


そう聞かれてしまうと断りづらい。


「……お好きにどうぞ」


言葉を返すと、そのまま二人無言のまま会社へと向かった。


エレベーターに乗り込んだ後、先に降りる彼女はこちらを振り向き「失礼します」と綺麗なお辞儀をして降りて行った。扉が閉まると同時に、深いため息が落ちる。朝から気持ちが晴れなかった。



***



お昼休みには田中さんがシステム部にまで足を運んできた。


「システム部まで来ちゃいました。良かったら一緒にどうですか?」


朝の通勤を断ったことで少しはわかってもらえたのかと思ったが、それは間違いだったようだ。彼女は意外としぶとい。


「昼は一人でゆっくり過ごしたいので」

「でも、お弁当を作ってきたんです……。良かったら一口だけでも……」


いりません、その一言を出そうと口を開きかけた瞬間――隣から佐々木が騒ぎ出す。


「ええっ!手作りのお弁当ですか!相原さん、良かったですねー!」


にこにこと嬉しそうに笑いながら囃し立ててくる佐々木を見て、心の中で何度も拳を振り下ろしたがもちろん耐えた。ここは職場だ。我慢しろ、僕。


そんな僕たち3人の表情から何かを察したであろう小野が、助け舟を出してくれた。


「あー、田中さんすみません。今日は俺と約束があったんですよ」


そんな約束はしていないが?と言おうとした途端、肩に手を回され、目で『乗れ』と命じられる。小野の目は冗談ではなかった。本能で流れに乗った方がいいと察知した僕は慌てて頷く。


「あ、ああ。そうだったな。今日は二人で昼食をとる話になっていたな」


その言葉に満足そうに頷く小野。


そしてその横で


「えー、別に今日じゃなくてもいいじゃないですか。せっかく彼女さんが作ってきてくれたんだし」


と佐々木。穏やかに過ごしたかったらこれ以上余計なことを言うな。

佐々木の発言は無視して、田中さんに向き合う。


「そういうわけなんで、一緒には過ごせません」


きっぱり断ると、少し悲しそうな顔で笑いながら彼女は理解を示してくれた。


「……そうですか。じゃあ、明日こそお願いしますね」


明日も無理ですと言う間もなく、彼女はシステム部から出て行った。その後、部内がざわついたのは言うまでもない。



***



午後の業務も周りの視線を感じて落ち着かなかったが、なんとか終わらせた。これ以上厄介ごとに巻き込まれないうちにとっとと帰ろうと、帰り支度を慌てて済ませて出て行く。


後から小野が追いかけてきた。並んでエレベーターに乗り込み、誰も乗っていないことを確認してから口を開く。


「昼の時にも言ったけど、昨日はすまなかったな」


せっかく二人で店に入ったのに、僕だけ先に帰ってしまった。そのことを改めて詫びると、小野は軽く首を振った。


「いや、雨が降ってたみたいだけど濡れなかったか?」

「ああ、僕が店を出たときにはすでに止んだ後だったから大丈夫だ」


そうか、と呟くと無言になる。いつもなら何かと話しかけてくるのにと考え、もしかして昨日榊から何かを聞いたのかもしれないと察した。


「気を遣わせてすまない」


謝罪すると、小野は驚いたような顔でこちらを見てくる。その一言で言いたいことを理解してくれたのだろう。ニッと笑って「気にすんな」と言ってくれた。



***



翌朝。いつもの時間に駅に着くと、そのタイミングで桐島さんから連絡が入った。


『すみません、今日も乗れません』


余程具合が悪いのだろう。彼女にしては珍しく、一言のみだった。心配になるが、会えない僕にできることはない。


『わかりました。お大事に』


長文だと気を遣わせるかもしれない。簡潔に返事を返す。


一人で乗り、駅に着く。改札を抜けるタイミングで声をかけられた。


「おはようございます」


振り返らなくても、もう分かる。昨日に続いて、また田中さんだ。


「……おはようございます」


無視をするのは社会人にあるまじき行為だ。苦々しい気持ちで挨拶を返す。

昨日同様、当たり前のように隣に並び次々と話しかけてくるが、僕は「はい」「いえ」とだけ返し、それ以上は広げなかった。



昼休み。また昨日のように突撃されては堪らない。


「小野、ちょっといいか」


先手を打って小野に声をかける。こちらの意図を察してくれたのだろう、小野が「昼、行くか」と言ってくれた。


事務室を出ようとしたタイミングで、ちょうど田中さんと出会った。手にはまた、お弁当らしき包みを持っている。小野と連れ立っているのを見て、すぐに察したのだろう。


「お出かけですか?」

「ええ」

「そうですか……」


残念そうにうつむく田中さんを見て、周囲がひそひそと囁き始めたが、気にせずその場を後にした。



***



終業後、小野と並んで退勤すると、周囲がこちらを見てひそひそと何かを話していた。不思議に思いながらエレベーターに乗り込むと、他に誰もいないことを確認した小野が口を開いた。


「お前と田中さん、噂になってるぞ」

「え……?」

「お前、田中さんと一緒に通勤してんのか?」


慌てて首を振る。


「いや……」


一緒に来ているわけではなく、勝手に隣に並んで来られているだけだと説明すると、小野が息を吐き出した。


「……隣に並んでる時点で、周りは一緒に通勤してるって思うんだよ」


そんなふうに思われるのか。予想外の言葉に、僕は驚きを隠せなかった。

小野の話はそれだけではなかった。


「最近、田中さんがお弁当を手にお前を誘いに来てるだろ? あれも面白おかしく吹聴されてるぜ」


いつの間にか僕と田中さんは付き合っていることになっていて、しかも「彼女なのに冷たくされている」と同情の目まで向けられているらしい。


「なんでそんな話に……」


思わず絶句する。会社を出て駅へ向かう途中、小野が詳しく教えてくれた。


「前に田中さんに謝罪に行っただろ? あの時、ちゃんと断ったって言ったよな?」

「もちろんだ」

「でもなぜか、総務を中心に“相原からOKの返事をもらった”って話になってるらしい」

「!?」


どうして……あんなにはっきり断ったのに。茫然とする僕に、小野が言った。


「気をつけろよ。あの女、思ったより強かだぜ」


女性のことはいつも丁寧に扱う小野が、あえて「あの女」と呼んだ。その事実が、事態の厄介さを物語っていた。


「……わかった」


小野は、どうしてここまで親切にしてくれるのだろうか。疑問に思って尋ねると、笑いながら答えが返ってきた。


「相原が他の女性を気に掛けるなんて初めてだろ? 応援してんだよ」


そう言いながら背中を軽く叩かれる。そういうものなのかと、ひとまず納得しかけたところで、横からぽつりと声が落ちる。


「……お前には、俺のような思いはしてほしくないからな」


その呟きは小さすぎて、よく聞き取れなかった。


「? 何か言ったか?」

「いや、なんでもない。じゃあな」


会社の徒歩圏内に住んでいる小野と、駅で別れた。



***



帰宅して一人になると、張っていた力が抜けた。この2、3日で考えることが多すぎて、気疲れが抜けない。風呂に入らなきゃ……、何か食べなきゃ……そう思うのに体が動かない。なんとか部屋着に着替えると、そのまま仰向けにベッドへ倒れこんだ。


(桐島さんに会いたい……)


彼女の照れたような笑顔、すぐに真っ赤になって慌てるところ、時々じっとこちらを見てくる瞳。何より、好きなことを語るときのあのキラキラした表情を、今すぐ見たい。


(ただの通勤相手なのに、どうしてこんなことを思ってしまうんだろう……)


考えても答えは出なかった。



***



翌朝も、桐島さんからいつもの電車に乗れないと連絡が来た。大丈夫だろうかと心配する半面、会いたかったという思いが募り、気持ちはさらに沈んでいく。

落ち込んだまま俯いてつり革を握っていると、横から声をかけられた。


「おはようございます」


その声は……! バッと勢いよく顔を上げると、そこにいたのは田中さんだった。


「なんで……」


思わず口にしてしまった自分に、すぐ後悔する。通勤しているのだから、ここにいるのは当然だ。だが僕が知りたかったのは、そういうことではなかった。

僕の戸惑いに気づいているのか、いないのか。田中さんはごく自然に、当然のように隣に立っていた。

小さく声を落として話しかける。


「僕は朝はご一緒できないとお伝えしましたよね?」

「ええ、言ってましたね」

「では、なぜ隣に立たれているんですか?」


問いかけると、田中さんが見上げてくる。


「お約束があると伺っていましたが、この2日ほどはお一人でしたよね。でしたら、私がご一緒しても構わないはずだと思ったんです」


田中さんが一息にそう言うと、ふっと笑みを浮かべた。


「構わないかどうかを決めるのは、あなたではなく僕です。あなたと一緒に通勤するつもりはありません。今後はご遠慮ください」


何度目になるかわからない断りを、繰り返す。


「……分かりました。でも、今日は構いませんよね?」


そう問われ、僕はイエスともノーとも答えられなかった。



そのまま当たり前のように連れ立って会社へ向かう。昨日と同じように田中さんは一方的に話しかけてきたが、僕は何も返さなかった。


会社が近づくにつれ、周囲には社内の人の姿が増えてくる。視線を感じて振り向くと、こちらを見てひそひそと話している人たちの姿があちこちにあった。


『隣に並んでる時点で、周りは一緒に通勤してるって思うんだよ』

『気をつけろよ。あの女、思ったより強かだぜ』


昨日の小野の言葉が蘇る。


この状況を狙って作り出しているのだとすれば、小野の忠告通りだったのだろう。まんまと田中さんの思い描く状況になってしまっていることに、ぐっと奥歯を嚙み締めた。



***



昼休み、僕は小野と会社近くの定食屋で蕎麦をすすっていた。


「悪いな」


付き合わせてしまった小野に謝ると、笑いながら「別に構わねぇよ」と言ってくれた。


この2日の流れから、きっと今日も田中さんが来るだろう。そう考えた僕は、出社してきた小野に外で一緒に昼食を摂ってもらえないかと頼み込んだ。

小野は二つ返事で了承してくれた。それだけでなく、鉢合わせないようにと、チャイムと同時に事務室を出ることや、エレベーターではなく階段を使うことまで提案してくれた。


「おかげで助かった。感謝してる」


頭を下げると、小野は少し照れたように笑い、「相原からお礼を言われるなんてな」と軽口を返してきた。その素っ気なさが、小野らしい。



ようやく落ち着いて休憩をとれたのも束の間、事務室に戻るとそうはいかなかった。

足を踏み入れた途端、佐々木が駆け寄ってくる。


「相原さん、どこ行ってたんですか!せっかく総務の方がお弁当持ってきてくれたのに!」


その大声で、部内の視線が一気に僕へ注がれる。……しまった、やはり昨日のうちに釘を刺しておくべきだった。 心の中で舌打ちしながら、佐々木の言葉は聞かなかったことにした。


「そんなことより、午前中に頼んでおいた資料はどうなってる?できてるんだろうな?」


問いかけると、佐々木は真っ青になって慌てて自分のデスクに走っていった。


ああ……桐島さんに会いたい……。


日に日に彼女の笑顔を求める自分に気づきながらも、その奥底にある気持ちにだけは、必死で蓋をし続けていた。



***



週明け。桐島さんに再び会えたと思ったのも束の間、また会えない日々が続いていた。今日こそは会えるのだろうか。


会いたい――そう願う気持ちに反して、ここ最近の田中さんの行動や、榊との再会で薄れかけていた樹里のことが脳裏をよぎり、なんとも言えない思いで電車を待つ。


いつもの電車がホームに入る。乗り込むと、そこに桐島さんの姿があった。嬉しくて口元が緩みそうになるが、もう一人の自分が「それでいいのか」と問いかけてくる。


挨拶を交わすと、桐島さんはここ数日乗れなかったことを謝ってきた。体調が悪かったのだから、気にする必要はない。そう伝えたかったのに、気持ちとは裏腹に素っ気ない態度をとってしまう。


そんな僕の心を知ってか知らずか、桐島さんが見上げてきた。


「またこうして相原さんに会えて嬉しいです」


「僕もです」「僕も嬉しいです」――そう言いたいのに、口から出たのは「そうですか……」の一言だけだった。


違う、伝えたかったのはこんなことじゃない。思えば思うほど言葉が出てこない。

桐島さんの視線を感じながらも、なぜか顔を合わせることすらできなかった。あんなに会いたいと願った人が、すぐ隣にいるというのに。


考え込んでいた僕の耳に、ここ最近聞きなれた声が届いた。


「おはようございます」


うんざりする。なぜ僕の言葉は樹里にも彼女にも届かないんだろう。だんだんと僕自身に問題があるような気がしてきた。


そんなことを考えてると、電車が減速し、停車のアナウンスが流れる。ドアが開くと同時に、桐島さんが勢いよく飛び出していった。


彼女の後ろ姿を見て、彼女と何も話せていないことに気づく。


「……っ!桐島さん!」


慌てて呼び止めるが彼女はこちらを振り返ることなく走り去っていった。追いかけようとしたが人が多すぎて追いつくことができなかった。



僕はなんてことを……せっかく会えたのに、また桐島さんに失礼な態度を取ってしまった。昼休みにでも改めて謝罪の連絡を入れようと思ってると、後ろから田中さんが話しかけてくる。


「人が多い場所であんなに走っていくなんて……危ない人ですね」


まるで馬鹿にしたような言い方をする彼女を思わず睨みつけると、びくりと体をすくめていた。

そのまま田中さんをその場に残し、一人足早に会社へと向かった。



***



昼休みになっても、田中さんは現れなかった。僕の気持ちが、ほんの少しは届いたのだろうか。


半ば安心しながら小野と外へ食事に向かうと、玄関前に田中さんが立っていた。が、僕は彼女の存在そのものを無視して前を通り抜ける。


すると田中さんは僕を追いかけて来て「すみませんでした」と謝ってくる。


「あなたが何か謝ることでもしたんですか?」

「わかりません……。でも私の言葉で相原さんを不快にさせたようなので……」

「わからないなら謝ってくださらなくて結構ですよ」

「でも……。あっ……」


彼女の言葉に振り返る。


「あ、すみません……。真っ赤なスポーツカーだなと思って……」


訝しみながらも、彼女の指さした方に視線を移す。そこには……。


――桐島さん。


彼女が見知らぬ男性と二人、車に乗っていた。車は茫然とする僕の前を通り過ぎていく。


桐島さんと変わらない歳の男性と、楽しそうに談笑している姿。目の前の光景を受け入れられず、呼吸さえ忘れてその場に立ち尽くした。


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