幼さ
鳶沢はじめ
幼さ
枯れかけたおじぎ草にも水をやる加減知らずのままにたっぷり
「あまど」の「あ」、「まど」の進化で付いたやつじゃなくてまさか「雨の戸」なのか!?
彼岸花くきの部分が轢かれてて塩素がうすく満ちていた時
好きな子が好きだった絵がなっていた検索してはいけない言葉
「辞世の句がダサい」のみで現文の小話として生きていきたい
知り合いを幻視するのは制服でいまだ大人になれないでいる
点々と水面に赤が映るたび銀河鉄道になる横須賀線
通学路あるのはきっと違う道帰れば今も叱られるから
親子ほど離れた母が「しょうがない人ですねぇ」と音でさする背
まっくらな丑三つ時を平然と過ごせてしまうおとなのぼくら
幼さ 鳶沢はじめ @tobisawahazime
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