第2話 おっさん、はじめての冒険
私は地図を見ながら魔王城の本拠地とされる最東端の地、アリスに行くことに決めた。
ダートの街の人から聞いたが、毎年多くの人が英雄になろうとしてアリスを目指して長い旅に出るらしい。そして、全員が旅に出て10年以内に帰らぬ人となるらしい。
だがその冒険者の9割は魔王軍を見ることもなく死んでいるらしい。
その理由はこの大陸にある。
この大陸には大きく分けて5種類の地域がある。
・バルミールを絶対的な王として何万という魔物が仕える魔王域。
・高い知性と圧倒的な寿命を持ち魔法を得意とする、ルーミーンが王として君臨するエルフ域。
・数は少ないがフィジカルで圧倒する、ワットを王とする巨人域。
・高い技術力による機械での戦闘を基本とする、ティークを王とする機械域。
・そして大陸中央に居座る、ただ一人しかいない種族。そこの地域は「神域」と呼ばれる。その神はファーストと呼ばれ、すべての事実を改変する力を持っているという。
この5つの種族が縄張りをこの大陸に形成している。
また、人間は知性、筋力などがすべて中途半端で脆弱種と呼ばれているため、人間域はこの5つの種族の縄張りのどこにも重ならないような、魔王域の反対のところに小さくある。
そのため、この5つの種族が縄張りを構成しており、人間は魔王域から反対の最西端から最東端の魔王軍の本拠地、アリスに行くまでに殺されてしまう。
「だがそんなことなど関係ない。私は復讐をするために進むのだから。」
歩いて早2時間、もう私は今人間域を越え、機械域に入ってしまっている。
「人間の世界とはまるで別物だな。」
そこには合金の果実や鉄でできた動物などがいた。
私はその合金の果実を一口頬張る。
「合金なのに、柔らかい。」
そんなことに現を抜かしていると、目の前には金属でできているダンジョンが形成されていた。
「一つ私の腕試しといこうか。」
「人間を脆弱種と呼ぶ種族の一つ、機械種のお手並み拝見といこう。」
そういい、私、カフィーは29歳で初めてのダンジョン攻略をすることになった。
「入口から凝っているな~」
入口には金属で加工されており、金属のような硬さもありつつ、場所によっては水のように流れる金属も確認できた。
「これが五大種族の一つか。」
「カチッ」
なにかを踏んだ音。
下を見ようとすると、私の目の前には一面を覆いつくすほどの銃火器が銃口をこちらに向けていた。
「ガシャーン」
私は頭で考えるよりはやく拳がそれを破壊していた。
だが銃火器は際限なく湧き続けた。
私は銃の弾をよけながらダンジョン内を探索していると、気が付くと私はダンジョンの最下層に来てしまっていた。
「オーラからわかる。この扉の先にひときわ魔力の強い者がいる。おそらくこのダンジョンの最も強いダンジョンリーダーと呼ばれるものだろう。」
私は恐る恐るその扉を開ける。
するとその先にはきれいな刀と大きな金属の塊があった。
さらに一歩近づくと、その金属の塊は人の形を成し、刀を手に取り、こちらを見る。
相手は刀に対して私は素手。かなり不利な状況に置かれていることは初心者冒険者の
私でも分かった。
勝負は一瞬で決まった。
私が走って殴りかかろうとすると、敵がこちらに正面から上から下へ大きく振り下ろす。
私の拳が、刀に当たった。
「パキン」
なんと、相手の刀が真っ二つに折れてしまったのだ。
私はその拳をそのままこいつの頭と思われるところに打ち込んだ。
「バァァァァン」
私の拳は、奴の頭部らしき場所を吹き飛ばした。
敵は抵抗しようと刀を振り回したが、私には当たらない。やがて奴は倒れ、刀もろとも鉄の液体となって消えていってしまった。
気が付くと、景色が急に変わっており私はダンジョンの入り口のところにいた。
ダンジョンの入り口は閉じてしまい、入り口は完全になくなってしまった。
私は刀が当たった自分の拳を見る。無傷だった。
「そんなに大したものではなかったですね。」
そういうと、私は機械域の王、ティークがいるであろう遠くに見える機械仕掛けのお城に歩き始めた。
別にまだ機械どもは私たち人間に危害は加えていない。
ただ、これから人間に危害を加えないように約束しに行くだけである。
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