第35話「外食のあとに」

サイゼリヤのメニュー


ミートソースパスタ


小エビのサラダ


エスカルゴのオーブン焼き


ムール貝のガーリック焼き


そして、グラスワイン


「エスカルゴって、たまに食べると贅沢な気分になるよね」

「ミートソース、家のより濃厚!」

賑やかな笑い声と共に、夜は更けていった。


翌日のリコリス弁当


ご飯


味噌汁


漬物


甘辛ウィンナー(どこか懐かしい味)


華風ソテー(野菜と肉を中華風に炒めた彩りメニュー)


ゆかり和え(紫蘇の香りで箸休め)


めぐるは蓋を開けて、思わず笑った。

「……昨日はエスカルゴ、今日はウィンナー。ギャップすごっ」


れいが大爆笑。「でも、こういうのが一番落ち着くんだよ」

静香は真顔で、「栄養的にも昨日の外食の脂をリセットできる設計。偶然じゃない」と呟く。



めぐるはウィンナーを頬張りながら思った。

外食は楽しい。でも毎日続けるのは無理。

リコリスの弁当は、毎日食べても飽きない“安心の味”。


「やっぱり、この日常があるから、外食も特別になるんだな」



献立表の片隅にはやはり小さな文字。


──監修:山岡るり


めぐるは微笑んだ。

「昨日のサイゼも良かったけど……やっぱりリコリスが一番」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る