静寂に包まれた終末の世界で、ただひとり歩むガラクタロボット。その手が拾い上げるのは、壊れ、忘れられたモノたち。でも彼は、どんなに小さな欠片にも詩的な名前を与え、そっと棚に飾る。誰かの思い出に新たな意味を添えるその所作が、まるで消えゆく世界へのやさしい鎮魂歌のように胸に響きました。
ロボットの孤独はどこか温かく、無言の祈りが読む人の心の奥底を静かに揺らします。名もなきモノの息づかい、やさしいまなざしがページの隅々に宿り、人間でさえ見落とした奇跡がここには確かにありました。
最後に完結お疲れ様でした。大事に続きを追わせていただきたいと思います。皆様も是非読んでみてください。