【WEB特集】一度は行ってみたい!冒険者の観光地『楽園諸島』に迫る!

SeekerNet News - ライフスタイル & トラベル部

20XX年X月XX日


皆さん、こんにちは!SeekerNet News、初心者冒険者応援デスクの佐々木です!

日々のダンジョン攻略、本当にお疲れ様です!ゴブリンの棍棒を避け、スライムの粘液に足を取られ、時には上司からの理不尽な要求(という名のボスモンスター)と戦う…そんな目まぐるしい毎日を送る冒険者/探索者初心者の皆さんの中には、「もう戦いは疲れた…」「どこかでのんびりしたい…」なんて思っている方も、少なくないのではないでしょうか?


分かります!その気持ち、痛いほど分かります!

ですが、ご安心ください。この、あまりにも過酷で、そしてどこまでも刺激的な世界には、我々探索者のために用意された、究極の安息地が存在するのです。

その名は、『楽園諸島』。

「名前は聞いたことあるけど、一体どんな場所なの?」「私みたいなF級でも行けるの?」

そんな疑問をお持ちのあなたのために!今回は、この謎に満ちた楽園の魅力を、徹底的に解説しちゃいます!


■ 全ての始まりは、ある日の突然のアップデート


まず、楽園諸島についてあまり知らないと思いますので、その成り立ちからご説明しましょう。

あれは、今から数年前…世界がJOKERのスマイトビルドの熱狂に包まれていた、20XX年XX月XX日に、突如として、世界の全ての探索者のポータル移動先に、その異空間の名前が追加されたのです。

当初は、「新手の罠ではないか」「高レベル探索者向けのコンテンツだろう」と、多くの者がその扉をくぐることを躊躇していましたが、一人の勇敢なB級タンクのレポートを皮切りに、その驚くべき実態が明らかとなったのです。


■ ゴブリンの耳が、高級ステーキに変わる!? 独自の経済圏


楽園諸島に足を踏み入れて、まず誰もが驚くのが、その独自の経済システムです。

異空間内部では、様々な施設が通貨『ゴールド』で利用出来ます。

「ゴールド?そんな通貨、聞いたことがないぞ?」と思ったそこのあなた!その通りです。このゴールドは、我々が普段使っている日本円やドルとは全く違う、楽園諸島だけで通用する特別な通貨なのです。


では、どうやってそのゴールドを手に入れるのか?

答えは、あなたのインベントリの中にあります。

そう、ゴールドは、ダンジョンで出るドロップ素材を、島にある換金所で換金することで手に入る、楽園諸島の通貨です。

これまで使い道が分からず、インベントリの肥やしになっていた「ゴブリンの耳」や「スライムの核」、「スケルトンの骨の欠片」。それらが、この島では立派な「資産」となるのです!

例えば、F級ダンジョン【ゴブリンの洞窟】で手に入る「ゴブリンの耳」10個で1ゴールド、E級【女王蟻の巣穴】の「兵隊蟻の顎」1つで3ゴールド、といった具合に、素材のレアリティや需要に応じて、その価値は変動します。


つまり、あなたが日々の冒険で倒したモンスターの一体一体が、この楽園での素晴らしいバカンスのための、確かな一歩となっているのです。楽園諸島内部の支払いで使われるので、素材は大切に保管しましょうね!もう、インベントリを圧迫するだけのゴミだなんて、言わせませんよ!


■ 絶対安全! 世界で最もピースフルな空間


「でも、そんな夢みたいな場所、何か裏があるんじゃないの?」

そう疑う気持ち、よく分かります。我々探索者は、常にリスクとリターンを天秤にかける生き物ですからね。

ですが、断言します。楽園諸島ですが、絶対の安全が保証されています。

この空間には、モンスターは一体も存在しません。そして、何よりも驚くべきことに、プレイヤー間のPKや、窃盗、暴力といった、他者に危害を加える行為や、害意を持つ行動が、完全に禁止されています。


「禁止って言っても、破る奴はいるだろ?」ですって?

いいえ、いません。なぜなら、これは世界の理(ルール)で禁止されているので、行動を起こそうとすると、体が金縛りにあったように硬直してしまう、絶対の掟です。

過去に、アジールでその名を轟かせたという、とある無法者のA級探索者が、このルールを破ろうと試みた、という記録があります。彼は、ビーチで無防備に寝そべる週末冒険者の財布を盗もうと、その手を伸ばした瞬間…まるで時が止まったかのように、その場で完全に硬直。数時間後、何事もなかったかのように動けるようになった時には、そのあまりの屈辱に、泣きながら本土へと帰還したそうです。

そう、この場所では、S級の英雄も、F級のひよっこも、等しく無力。だからこそ、世界で一番平和な空間とも言われています。ここでは、誰もがその鎧を脱ぎ捨て、ただの一個の人間として、心からの休息を楽しむことができるのです。


■ A級グルメからB級屋台まで! 食のパラダイス


さて、そんな夢のような楽園で、一体何ができるのか?

その答えは、無限大です!

貿易港「サンクチュアリ・ポート」には、高級ホテルから、気軽に立ち寄れる屋台まで、豊富なラインナップの施設が軒を連ねています。

白い砂浜でビーチバレーに興じるもよし、エメラルドグリーンの海で海水浴を楽しむもよし。そして、遊び疲れたら、最高の食事があなたを待っています。


特筆すべきは、冒険者が屋台や飲食店を経営しているパターンもある、ということです。

これは、一定額のゴールドを支払うと、誰でも島に自分の店を出店可能になるという、素晴らしいシステムのおかげ。これにより、楽園諸島は、世界中の探索者たちの「食」の才能が爆発する、グルメの実験場と化しているのです。


例えば、北欧ギルド【オーディン】の元料理長が営むレストランでは、B級【古竜の寝床】の溶岩で豪快に焼き上げた「サラマンダーのグリル」が絶品だと評判です。また、日本のとあるギルドが経営する居酒屋では、A級素材を使った屋台料理…例えば、【海竜かいりゅう巣窟そうくつ】でしか獲れない「深海王ダゴンの触手串」などが、驚くほど安い価格で提供されています。ぜひ美味しいので、一口でも食べれば病みつきになりますが、提供されますので、訪れた際はぜひご賞味あれ!


■ あなたも神になる!? 究極のハウジング体験


さて、楽園諸島の魅力を語る上で、絶対に外せないのが、プライベート島の存在です。

そうです。言われる、ギルド島という奴ですね。

サンクチュアリ・ポートでゴールドを稼ぎ、美味しい食事を楽しむ。それだけでも十分すぎるほど魅力的ですが、この世界の本当の深淵は、その先にあります。

これは、ネファレム・リフトの景品交換で、1,000ポイントで交換できる「楽園らくえんへの招待状しょうたいじょう」で、自分だけの島を持つ事が出来るのです。


1000ポイント…。それは、決して簡単な道のりではありません。B級以上の探索者にとっても、数週間、あるいは数ヶ月を要する、長く険しい道のりです。

ですが、その苦難の果てに待っているのは、まさに神の領域。

手に入れた島は、ある程度自分の意志で、地形や形を変える事が出来るハウジング空間です。

山を創り、川を流し、森を育て、湖を穿つ。まさに神になって、自分のプライベート空間を作成出来ます。

そして、その創造のキャンバスの上に、あなたは自らの夢の城を築き上げることができるのです。


そう、ハウジング空間ではまさに自由自在。物理法則など、ここには存在しません。

空中に浮かぶベッドで眠り、滝の裏側に秘密の書斎を作り、巨大な御城を建築することさえ可能です。

現に、世界のトップギルドたちは、このプライベートアイランドを、自らの威信と哲学を体現するための、究極のキャンバスとして活用しています。日本のギルド【月詠】が築き上げた、温泉と城郭が美しい和風の楽園「高天原」。あるいは、中国の【青龍】が創造した、水墨画のような仙郷「桃花源郷」。

中には、海底都市を作っている猛者もいるとか…。一度、観光してみたいですね!


■ 言葉の壁が消える奇跡、シーズナル祭典


さて、ここまで楽園諸島の魅力を語って来ましたが、最後に紹介するのは、この楽園が、その真の輝きを放つ特別な期間…シーズナル祭典です。

これは、不定期に、そして突如として開催される、世界規模のお祭りイベント。

ある時は、日本の夏祭りを再現した「幽世かくりよ祭壇さいだん」が。またある時は、ヨーロッパのクリスマスマーケットを模した「聖夜の贈り物」が、期間限定で楽園諸島に出現します。


なんと、このシーズナル祭典中は、楽園諸島全体に、その内部では、世界の理が、特殊な法則で満たされます。

その、最も驚くべき効果が、これです。

全ての言語と文字が、個々の探索者の母国語へと、自動的に翻訳されます。

まさにお祭りですね!

この奇跡は、探索者たちの間に、本当の意味での「交流」を生み出しました。

これまで、言語の壁によって決して交わることのなかった、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパ…世界中の探索者たちが、同じ酒を酌み交わし、同じ冗談で笑い合う。その光景は、もはや伝説となっています。


これは非常に便利なので、この期間中、楽園諸島では色々な種類の国際世界サミットが行われます。

各国のトップギルドのマスターたちが、あるいは国家の指導者たちですら、この地を訪れ、翻訳者なしで、自由に意見を語り合う。まさに、夢のような空間です。

開催時期は、完全に不定期。まさに神の気まぐれ。

ですが、もしあなたが幸運にもその期間に立ち会うことができたなら、ぜひシーズナル祭典中に、楽園諸島に遊びに行きたいですね!


■ 結論:楽園は、ここにある


いかがでしたでしょうか?

楽園諸島。それは、ただの安全地帯ではありません。

戦いに疲れた魂を癒す、安息の地であり。

インベントリのゴミを、夢への資金へと変える、錬金術の工房であり。

そして何よりも、国籍も、言語も、ランクも超えて、全ての探索者が「仲間」になれる、奇跡の場所なのです。

まだ、その扉をくぐったことのない、そこのあなた。

次の休日、少しだけ勇気を出して、そのポータルへと足を踏み入れてみては、いかがでしょうか。

きっと、あなたの冒険者人生を、180度変えてしまうほどの、素晴らしい出会いが、そこには待っているはずですから。


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