人形が家にあることがデフォルトの社会がまず、不気味だなと感じた。
ぬいぐるみなら、子供がいる家庭のどこにでもあるにも関わらず「人形」という人を模した形であることに、人は狂気を覚えるのだなと感心した。
それは、もしかして人というものが破壊衝動を持っていながらそれを隠して笑うことが出来るという、認識があったからかもしれない。
その可能性を感じつつも否定して相手の笑顔を好意であると無意識に自分に信じ込ませることで、穏やかな生活を送っている。
人形が謀反を企んでいることを確信したシーンで「やっぱり」と感じてしまったということが、その根拠である。
つまり犬や猫のぬいぐるみが登場人物であれば怖さは半減した可能性がある。
深層に隠された人間不信を巧みに暴き出す、優れたホラー作品であった。
次回作も期待しています。