STAGE.17 気い狂て――ナナコの過去(破)

 そろそろ桜も散る頃――。


 生真面目なナナコが頑張って入学を果たした中の中の公立校。真新しい制服/グレーのブレザーとチェック柄のスカートに身を包んだ草薙ナナコの学校生活は特に当たり障りのないものだった。ただ一点を除いて。


 八幡乃やわたのソマコ。


 ナナコのクラスメイトのこの女が嫌な存在感を放ちはじめていた。少し吊り上がった目尻がキツい印象を与えるが顔立ちは均整が取れており大抵の者は彼女を美人と評するだろう。ウェーブがかった艶やかなロングヘアーは明るい茶色に染め上げられており派手そのもの。見た目からして目立つ女だった。そんなソマコがカーストの頂点であることは自他ともに認める事実であった。


 ナナコが嫌だなと感じていたのは派手な見た目ではない。ソマコのまわりにはいつも数人、媚びへつらう取り巻きがいてその者たちと一緒に、クラス内で欠点が露見してしまった生徒を標的として、嫌がらせをする/悪口を言う/物品を取り上げる/暴力を振るう様子がしばしば目に入ったからだ。ナナコはそのような極悪非道を目の当たりにしても制止することができず、虐めの標的となってしまった生徒を救えない自分が情けないと痛感していたが、奴らの矛先が自らに向けられてしまったらと思うと恐くて仕方がなく何もできなかった。


 八幡乃ソマコとその取り巻き、捌け口の対象たち、それらの輪に入らない傍観者たち。ナナコは傍観者にカテゴライズされ、学級の嫌な空気を吸わされる以外は淡々と進む時間を過ごしていた。


 夏休み明け。季節が秋に変わろうかという頃までは――。


「おい、草薙ィ。お前んち、貧乏なんだってなぁ。大変だよなぁ」


 ナナコと同じ中学の出身の者から漏れたであろうその話をネタに、ソマコとソマコの取り巻きがナナコを取り囲んでへらへらと嫌な笑みを浮かべて絡んでくる。ナナコは、ああいよいよ自分の所に回ってきたかと思った。これまで見過ごしてきた、殺生に近しいその悪意がこれから自分に向けられるのだと思うと、嫌悪と恐怖が百足むかでの姿となって腹のあたりから背中を通ったり、体をぐるぐると這いながら脳天の方へとせり上がり、最後は顔に纏わりついた。顔面を這い回るその感情のせいで、背中にじっとりと嫌な汗をかいた。しかし、


「あ、あたしは別に貧乏でも大変じゃないし……こ、困ってない……!」


 強がりなんかではなかった。満足に飯を食えない日もあったがナナコは家族五人で楽しく暮らしていたし、家族のことが好きなので金が多少ないことくらい何とも思っていなかった。ナナコはその本心を、喉の奥が絞られて声が出せなくなりそうなのを必死にこじ開けて、答えてやった。


「はあ? だっる。お前、口答えするんだ。放課後、覚えておけよ」


 新しいおもちゃが反抗的な態度を取るのに苛立ちを隠せず、舌打ちを残してぞろぞろと取り巻きをぶら下げながら去っていった。


 今まで奴らに虐げられてきた者は皆言い返せずにいて、そのまま好き放題にされてしまっていた。だから、言い返せたあたしはきっと大丈夫、とナナコは懸命に振り絞った勇気が、自分に向いた矛先を跳ね返してくれるはずだと淡い期待を寄せていたが、これが大いなる間違いであった。


 授業を終えて、特に部活動などに参加していないナナコが真っ直ぐ帰宅しようと身支度をしていると、急に机の周りが影で暗くなった。左右に一人ずつ、そして、ナナコが顔を見上げると正面には八幡乃ソマコがおり、腕組みをして明らかに気の立った表情でナナコを見下ろしている。


「草薙ィ。お前、ウチに歯向かうとどうなるか教えてやるよ。おい、このゴミ連れてこい」


 その指示で両隣にいた取り巻きがナナコの腕を掴んで無理矢理に立たせると背中を押してどこかに連れていこうとする。


「や、やめてよ……!」


「うるせえ! 汚え貧乏人は黙ってろ!」


「ぐ……っ! うぅ」


 ソマコに腹を殴られたナナコは逃げる気力を失い、力なくされるがままに人気のない女子便所に連れ込まれてしまった。


「おい、知ってんだぞ? 草薙ィ。

 ウチは優しいからさぁ……お前の好きなこれ。腹一杯食わせてやるよぉ!!」


 吊り上がった目はさらに角度がキツくなって下卑た笑みを浮かべる。ソマコが糞意地の悪い顔で取り出したのは、くすんだ黄色と茶色の箱――輪ゴムの箱だった。それをナナコの目の前にぶらぶらさせてから箱の側面で顔をはたくと、その箱を取り巻きの一人に手渡した。


「ちゃんと押さえておけよ……。

 ほおら、草薙ィ。たあんとお食べ――」


 ソマコがナナコの下顎を強引に引き下げてがばっと口を開けさせる。箱から輪ゴムを雑に掴み取って嫌がるナナコの口にぐいぐいと押し込む。


「がはっ」


「おーい。出すんじゃねえぞ。ちゃんと噛めよ」


 目尻いっぱいに涙を溜めているナナコの口に容赦なく二掴み目の輪ゴムの束を突っ込む。


「うぐ……。えあ……っ!」


 口いっぱいの異物が咽頭に達した瞬間、ナナコはそれに耐えられず、輪ゴムを胃の中のものと一緒に、びちゃ。とか、だば。という音を立てて戻してしまう。


 ナナコの唇に胃液が伝い、足元の古びた磁器タイルには大量の輪ゴムと吐瀉物。


「おえ。きったねー。

 草薙ィ。お前、ちゃんとそれ片付けておけよ」


 取り巻きが押さえ付けていた腕や肩を離すと、ナナコは力なく崩れ、両手を女子便所の床につける。肩が大きく上下してぜえぜえと荒い呼吸を繰り返している。


 八幡乃ソマコは用具室からモップを取り出すと乱暴にナナコに投げ付けて、取り巻きを連れて女子便所から消えた。廊下の方からウケるとか、また遊んでやろうぜとか、嫌な声が反響している。


 悔しくて、恥ずかしくて、ナナコは誰にも言えず、流れる涙を止めることもできず、投げ付けられたモップで自らの吐瀉物を処理した。


 もちろん八幡乃ソマコという女から向けられる悪意はこの日だけでは済まなかった――。


 ナナコの心の奥底にある60cm四方のガラスケース。その中に小さな球体、ナナコの魂の核が入っており透過度十割100パーの澄んだ液体で満たされている。これまで人の明確な悪意に触れたことのなかったナナコ、彼女の中を満たすものは極めて清らかだった。


 八幡乃ソマコに明確な意思を持った悪意を向けられるたびにナナコの心に汚泥スラッジが投げ込まれる。その汚物は透明の水槽を外れてナナコの核に触れることなく排泄されるものもあれば、水槽に命中して澄んだ液体に混ざり透明を茶黒に汚染して濁らせたりする。


 そうやって日々の八幡乃ソマコの悪意が少しずつ、ナナコの心の核にけがれをもたらした。


――標的が次の人に変われば……。あたしじゃない誰かになればきっと……。


 自分が助かるために誰かの不幸を祈る。ナナコはそんなことを考えている自分が心底醜いと思った。けれども、もうそうやって自分の元から災厄が去ってくれること、それに縋ることでしかこの学校生活を耐えられる術はなかった――。


 日々、ソマコに投げ付けられる汚泥を受けて心を汚され、神経をすり減らしながらもナナコは耐えた。耐えてはいたがもう限界も近かった。


 草薙ナナコが戸塚スズカと出合ったのはこの頃のことだ。高校二年に進級して同じクラスとなった。


 ナナコから見た彼女は、少し背が高く、おっとりとした雰囲気。綺麗に整えられた長い黒髪が品の良さを醸している。笑顔がよく似合い、スズカのまわりにはいつもあたたかな空気が流れているようだった。素敵な女の子だなと思った。


 これまで他人に強い興味を抱いたことのなかったナナコにとって目に映るスズカの姿は特別そのものだった。一挙手一投足、気が付くと彼女の姿を追ってしまっていた。


 対して、スズカから見たナナコ。どんな授業も一生懸命で、健気な女の子だなと感じた。いつも真っ直ぐな彼女が美しく思えた。可憐な少女は時折、どこか寂しい目をしていて、それがスズカを強烈に惹き付けた。


 隣のクラスの八幡乃ソマコから嫌がらせを受けているらしいということは何となくスズカの耳にも入っていた。多分、たまに見せる寂しい目はそのせいなのだろうとは薄々感じ取ってはいた。純粋な興味としてナナコに惹かれているのか、自分が手を差し伸べられるかもという偽善なのか、スズカは分からないでいたが、頭の片隅にはいつも草薙ナナコがいた。


 そんな風に、お互い知らずのうちに意識し合っていた。どちらからともなく話しかけて、二人で過ごす時間が流れるようになった。


 最初のうちは天気のこととか、授業のこととか、本当にどうでもいい話題だったが、どこかおっとりとしてすべて包む優しさを持ち合わせたスズカとのおしゃべりの時間がナナコにはとても心地がよかった。


――スズカちゃん、優しくて暖かい……。スズカちゃんと一緒にいると、胸のこのあたりが軽くなる……。


 そうひとりごちて胸を撫でる夜もあった。

 どんなに辛いことがあってもスズカの顔を見れば心が晴れると思った。


 スズカはスズカで、ナナコが自分にだけ心を開いてくれているのではないかと感じており、二人でいるときにだけ屈託のない笑顔を見せてくれるのが堪らなく嬉しかった。


(ナナコちゃんには、わたしのこと。もっと知って欲しい)


 そう思ったスズカがある日、一枚のCDを持ってきた。


「ねえねえ、ナナコちゃん。『パンク』って聴いたことある?」


「ううん、音楽はあまり聴かないから……。激しくて恐い人が演奏してるイメージしか……」


「ナナコちゃんにわたしが好きなもの知って欲しくて……。これ……聴いてみてくれない?」


 とげとげしたバンドロゴと破壊衝動を絵にしたようなジャケットのCD、そしてポータブルCDプレーヤーをナナコに手渡した。CDプレーヤーの方は「最近、CD聴く環境ない人もいるみたいだから」という気遣いであった。ナナコの家には音楽プレーヤーの類いは全くなかったのでこの心遣いはとても助かった。


 その晩、ナナコは自宅でスズカから借りたCDとプレーヤーを手に取って眺めていた。妹のヤエと弟のクロウがおもしろがって「姉ちゃん、それなにー?」と手を伸ばしてくるので、ナナコは壊されたらたまらないと「お姉ちゃんの友達から借りたのだから触っちゃダメだよ」と言って制止。居間の隅の方に移り、一人になりたい空気を作ってCDのジャケットを再び眺めた。


――あんなに優しいスズカちゃんが、こんな恐そうなの聴くんだ。


 恐る恐るケースからディスクを取り出してポータブルCDプレーヤーにセット。本体から伸びるリモコンのボタンをくりっと押し込んで『パンク』のCDを再生。


 直後、ナナコの頭の中にパリっと小さな音が鳴る。刹那、脳天に閃雷せんらいが走った。


 耳にとんでもない速度で叩き込まれる騒音は、学校で習ったアカデミックなものでも、街角で流れる万人が心地よく感じるポピュラーなものでもなかった。極めてプリミティブな暴力を塊にした音と音とに全身が総毛立つ。


――スズカちゃんが、こんなに激しい音楽を……!?


 ナナコは聴き慣れない攻撃的な音像に戸惑い、身震いをするほどであったが、あっという間に再生が止まってしまい理解が追い付かなかった。何より、スズカが何故このように野蛮な音楽に熱中しているのか、それをもっと知りたい、理解したい、咀嚼したいと思った。そう思っていたら、CDプレーヤーはアルバムの一曲目を再び再生していた。


 その夜ナナコは『パンク』のCDを何度も繰り返して聴いた。暴力的だと感じていた音はやがて、自分にパワーを与えてくれる、眠れる闘争心の根元的な部分に訴えて鼓舞してくれる音に思えてきた。


 八幡乃ソマコに何をされても、『パンク』さえあれば立ち向かうだけの気持ちを持てるのだと――。


 ナナコがそのようにしてパンクを好きになるとスズカと過ごす時間は加速度的に増えていった。しかし、ナナコはスズカに対して嫌な思いをさせられていることを言えないでいた。彼女を巻き込みたくなかったからだ。そんなネガティブな話をするよりも彼女とは楽しい時間を過ごしたかった。


 色々とCDを借りて、ナナコのパンクに対する言葉にこもる熱っぽさがある温度を超えたとき、スズカはいよいよ機が熟したという感じに、


「わたし、ギター弾いてるんだけど一緒にバンドやってみない!? 使ってないベースがあるからやろうよ!」


 そう言って、弾けるかなあ等と逡巡して曖昧に答えたナナコの返事も待たずに、翌日には学校にベースを持ってきていた。スズカと一緒に何かできるならと常々思っていたが、家族以外の人間との特別な距離感をどのようにしたら良いか、その扱いに困っていた。そんな奥手なナナコなので、多少強引なスズカの誘いは願ってもないことだった。断る理由はもうなかったからスズカの手からベースを受け取った。


 スズカから借りたベースは大切に抱えて家に持ち帰った。帰り道に見た夕日がいつもより綺麗なものに感じられた。ギグバッグを前に抱えると少しだけスズカの家の匂いがするようで不思議な気分がした。抱き締めるように持ち帰ったベースをギグバッグから取り出すと「使っていない」と聞いていたのに塵一つなく手入れされていた。


――君はスズカちゃんにとても大切にしてもらってるんだね。


 胡座でベースを眺めていたナナコは、膝に置いて構えると、そっとボディの曲線をなぞった。この楽器のことはまだよく分からなかったが、赴くままに音を鳴らしていると気分が良かった。ソマコによって日々濁らされたナナコの心の奥底の水槽が、少しだけ濾過されるような気がした――。


 軽音部には入部していなかった。


「ドラムをやってくれる子が見つかったら軽音部に入ろう。ナナコちゃん! それまでわたしと練習だー」


 拳を掲げて元気なスズカに合わせてナナコは小さな声で「お、おー」と返した。そんなわけで、軽音部に入らずに放課後の空き教室や屋上など、人気のないところを転々として、スズカにベースの演奏のことを教えてもらった。


 ある時、ナナコが新たに覚えたフレーズに悪戦苦闘していた時のこと。屋上で胡座をかいてベースを構えるナナコは、あれ? あれ? と左手の指使いに混乱していた。首をかしげながら手元をわたわたさせていると、スズカが自分のギターをギグバックの上に置いてナナコの背面に回った。


 スズカはナナコの背にぴとっとくっつくと、


「ここはさ、四弦に置いた人差し指をあまり離さずに……薬指で二弦を押さえると次の四弦にすぐに戻ってこられるよ」


 そう言って後ろから回した手でネックを握って見せて、こんな感じとレクチャーしてくれた。


 ナナコの口から「あ」という声が漏れた。八幡乃ソマコたちに女子便所で乱暴されてから他人との接触に嫌悪感があり、実際に触れられてしまうとあの時の記憶がフラッシュバックしてしまう。再生される凄惨なビジョンが鈍痛となって頭に広がり気分が悪くなってしまう。なので、ナナコは一瞬まずいかもと思って「あ」という声を漏らしたのだ。


 しかし、そのようにはならなかった。薄いブラウス越しに伝うスズカの体温が背中に広がっていくと、それはそのままナナコの心を優しく包んでくれて嫌な緊張感がするりとほどけていった。


 それでも吐息が交じりそうな顔の近さにナナコはどぎまぎした。高鳴る心臓のリズムがうるさかったが、言われるがままフレーズをなぞってみる。すると先ほどまでつっかえつっかえだった運指が少しだけスムーズになった。ナナコの左肩あたりから手元を覗いていたスズカの顔の方を見やって目が合うと、彼女は「ね」と微笑んでくれた。


 夏休みに入るとナナコはスズカの家によく遊びに行くようになった。


 彼女の部屋はシンプルで、よく整理されていた。壁にはピストルズ、クラッシュ、ダムド、それからイヌのアナログレコードがピン止めされており、そこから下に視線を移すとスタンドが二つ、それぞれギターがかけられていた。本当に好きなもの以外は削ぎ落とされたこの部屋にスズカの芯の強さを見るようだった。


 スズカの部屋では、スズカのお気に入りの曲を流してもらったり、ベースを持ってきて小型のアンプから音を出させてもらったり、一緒におやつを食べたり、他愛のない話をしたり。


 この時間は、八幡乃ソマコのことなど一切忘れて、心から楽しいと思えた。この一瞬のきらめきを、永遠のかがやきにしたいと、半ば束縛めいた考えがナナコの頭に過る。


 音楽があればスズカとの繋がりは途切れることがないと思ったのかもしれない。ナナコは夏休みの間に何度も日雇いのバイトに入ってお金を貯め、自分の四弦ベース/Fujigenフジゲンのプレシジョン・ベースタイプを手にした。ナナコだけのこのベースは、彼女の覚悟の現れだったのかもしれない――。


 夏の暑さがようやく去って秋の気配が感じられる頃だった。


 いつもより少し早く教室に着いていたナナコ。ナナコに少し遅れて登校してきたスズカの顔を見て驚愕する。


 スズカの左頬が明らかに赤く腫れているのだ。


 スズカの席の周囲の女の子たちが、その顔に少し驚いた様子で何があったのかと尋ねる。


「昨日の帰りに駅のホームでぼけっとしてたらおっきな外国の人とぶつかっちゃってー」

「ちょっとスズカ! おっとり通り越してさすがにとろすぎ――」

「信じらんなーい。ちゃんとしてないとダメだって――」

「へへへー。本当だよねー……気を付けなきゃ」


 まわりの女の子たちはスズカの不注意に笑っているが、ナナコには怪我をした理由がまったくの嘘にしか聞こえなかった。


 心配で堪らずスズカをじっと見つめていると目があった。「おはよ」と小さくナナコに手を振ってくれる。


 しかし、いつもスズカの目の奥にある暖かなは落ち、ただただ冷たい光に感じられ、その姿を目の当たりにしてナナコは胸をざわつかせた――。

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