「あなたを信じる(賛成する)」と言えば好感度が上がり、「あなたを疑う(反対する)」と言えば好感度が下がる。
その意見の根拠や詳細よりも、取った行動そのもので評価されてしまう風潮が根強く残っている。
理性と感情入り混じる基準について語った一作。
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何か「疑う」のは、確かに空気をピリつかせるような響きを持っている。
疑うと似た表現だと「批判」や「反論」といった言葉もあるが、いずれも何となく性格の悪い気がする。
創作だと大体は乗り越えるべきものとして扱われる。疑いの先(上)に信じるがあるような前提を感じる。
ただ、疑うことは決して否定ではない。そもそも、疑うことは怒ることと同じで、エネルギーを使うのだ。
何事も程度というものがあるが、順風だけが正道ではない。
第三者からの疑問・批判・反論が、視野を広げ、また、意見を振り返るための力となる。
そうやって練られた案は、多くの視点を持ったしなやかさを持つことになるのだろう。