きっと第三の意味で、期待を裏切られる見事な作品です。
- ★★★ Excellent!!!
フィギュアやぬいぐるみという「愛着の象徴」が、突如として暴力と狂気の象徴へと転じる展開、見事ですね。
特に、フィギュアミコさんがぬいぐるみミコさんを裂く描写は、
それまでの幸せな雰囲気から一転、
狂気や絶望へと変わる瞬間として、感情を強く揺さぶられました。
そして、恐怖が“増殖”していく構造も秀逸だと思いました。
ネムちゃんの登場から始まり、フィギュアたちが次々と動き出す描写は、まるで静かな侵略のようでした。
最後の「何もない空間」に至るまでの流れは、まるでホラーでありながら、どこか喪失の物語にも感じられました。