イナサス

@k0905f0905

第1話

「長い夜になりそうだな」

イナサスがBARで恋人の小夜子にいった。

「あいかわらず、顔を見て会話してくれないのね」

「わかってるだろう」

イナサスが二杯目のバーボンを飲みながらいった。

「オマエの顔をまともに見つめたら

オレは消滅しちまうんだ」

「わかってる。でも哀しいわ」

小夜子が涙ぐんだ。

「泣いてるのか?」

「ううん、目にゴミがはいっただけ」

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