二 銀河の境界線

花火の破片のように、言葉が散っていく。

君はラムネの瓶を揺らしながら、小さな光の粒を見つめていた。


「花火は一瞬だからこそ、美しいんだよ。」

その言葉はまるで、触れられないものへの讃歌のように響いた。


僕はその裏に隠れた想いを感じ取り、でも触れずにいた。

静かな夜空の下で、ビー玉が月明かりに反射し、微かな銀河を描く。


猫が足元で回り、僕らの間の距離を確かめているようだった。

君の視線は遠く、僕の心は宙に浮いていた。


言葉にならないまま、時間はゆっくりと流れ、

僕らはその狭間で揺れていた。

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