30代OLの日常を特等席で観る。

カフェで隣の席からもれてくる会話が、案外おもしろくて聞けちゃうなぁ。
ってとき、ありますよね。

この作品がまさにそれ。

ひとりの人間の、表と裏を晒している。
共感することもあれば、同情することもある。
共感しないこともあるし、へぇそういうものか、と思うこともある。

どこまでリアリティを受け取りながら、その人間を映し出すかでおもしろみが変わってくる。
私は、こういう人物が好き。

日記という形態ですが、ただの乱文や感想文ではありません。
会話文はわかりやすく書いてあり、文章の流れもいい。
勢いのある文章なのに、ちゃんと読む人を意識できている。
私は、そういう小説も好き。

もっと読まれてほしい。