第4話「華麗なカレー」

20XX年4月7日10時44分。横浜第一大学。


「へえ。棚場さんは牛飼という能力なのですね。どんな能力があるのですか??」

「そんな人に紹介するような能力ではないです。ただ、この子と同じ牛を3体同時に体現化することができて重い荷物だとかが運べるっていうだけです。ちなみにこの子は牛君第1号です。」

「そうなのですね。頼もしいではないですか??」

「頼もしいんですけど、さっきみたいにたまに制御が聞かなくなってしまう時があって。」

「それは大変ですね。でも異能力者みんながうまく使いこなしてるわけではないですし、十分大丈夫だと思うけどね???ねぇ。ナナカ??」

「はい?あ、、、うん。そうだよ。私だってまだまだ使えないし・・・。」

「城鐘さんで使えないんだったら私なんて・・・。」

「え??」

「こら、ナナカ。」

「申し訳ありませ・・・。あ、ごめんね!!そんなつもりで・・・。」

「まったく、ごめんなさい。」

「大丈夫です。っていうか・・・皆さんは、和奏ちゃんの付き人さんですか???お友達のようには・・・。」

『え???』


「申し訳ありません。だますつもりではなかったのですが・・・。」

「いやいや、騙されたとは思ってないですよ!!でも安心しましたし、和奏ちゃんほどの人だったら付き人がいてもって思っただけです・・・。」

「バレバレでしたか・・・。このまま、お友達でもいいですか???」

「ええ!!!もちろんですよ!!和奏ちゃんもですけど七香ちゃんも萩ちゃんも朱鷺ちゃんも胡桃ちゃんも萌葱ちゃんも私にとっては友達でいてほしいです!!」

「棚場さん・・・。」

「その、、、私も下の名前で呼んでくれませんか???その方が友達感が・・・。」

「それはそうですね。じゃあ、これからもよろしく!!牡丹!!」


こうして、私にとって初めての友人ができた瞬間だった。



20XX年4月7日10時55分。横浜第一大学。


「それにしてもお腹が空かないかしら???」

「そうですね。では、学食と言う者に行ってみましょう。なにやら大学生というのはそこで昼ご飯を取るらしく・・・。」

「そうなのね。そうしたら、その学食に行きましょう。」


「ここが学食ね・・・。牡丹、私たちに注文の仕方を教えてくださるかしら??」

「はい!!そうしましたらこの食券機に小銭を入れるんですけどなにか食べたいものを決めてから購入するんですけど何が食べたいですか???」

「そうなのね・・・。そうしたらこのカレーでもいただきますわ。」

「皆さんは???」

『カレーで。』


「じゃあ、小銭を入れるんですけど500円玉はありますか??」

「ナナカ??500円玉あるかしら??私はお札しか持っていなくて・・・。」

「申し訳ありません。お札しか・・・。」

「そうしたら、ここに1000円札なら・・・。って皆さん、1万円札ですか・・・。」

「申し訳ありません。そこで崩して・・・。」

「そしたら私が払っちゃいますね。今から並びなおしたらカレー無くなっちゃうかもなので・・・。」

『申し訳ありません。』


「で、この食券で買えたのがカレーライスです。」

「とてもおいしそうね。においもとてもいいわ。」

「そうですね。どこかのホテルのシェフが作ってるんでしょうか???」

「そうに違いありませんね。」

「いや、普通のパートのおばちゃんが作った奴です・・・。」


「そうしたらいただきましょうか・・・。」

「牡丹・・・。少々お待ちになったほうが・・・。萌葱。」

「はい。・・・。ん????!!!!」

「どうかしたの!!???萌葱??毒でも入ってるのかしら!!!」

「いえ・・・。とてもおいしいカレーです。」

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