第3話「連絡先交換」
20XX年4月7日9時30分。横浜第一大学学長室。
「さて、神奈川統治者である【神八家】が揃ったことでいい機会だ。今後のことについて話させてもらおうか・・・。」
「こんなことが起きるとは思いませんでしたが・・・。皆様のご子息が四年間きちんと暮らせますように運営していきますのでよろしくお願いいたします。」
「神八家??そんな言い方をするから一向に統一できないのだ。」
「まぁまぁ。そうはいいますが、それぞれの家の仕事などがあるから神奈川は日本でも有数の人口を誇るエリアです。そのことはわかっていますよね??芦谷殿。」
20XX年4月7日10時15分。横浜第一大学。
入学式も終わり私たちは自由の身になった。
「さてと・・・・。そろそろお父様たちの話も終わったでしょうからちょっと顔を出してから学食というものも行きますか。」
「そうですね、あぁ、そうだね。」
「あら???和奏お嬢様ではありませんか???」
「あら。あなたもいるのかしら。あなたがいるってことは彼もいるってことね。」
「お久しぶりですね。ななちゃんたちもいるんだね~~。」
「ご無沙汰しております。」
「また、大きくなって・・・。ばあやは嬉しい限りでございます。」
この人は、山吹家の総料理長を務めた猪村キクさん。通称:ばあや。
私たち六人が小さいころご飯を作ってもらっていた方である。
今は、息子さんに職を譲り隠居の身になっている。
「母さん。先に行かないでよ。って、和奏お嬢様!!」
「おはよう。猪村さん。一つ聞いていいかしら??」
「どうしました??」
「なぜ、あなたたちがここにいるの??いつもこの時間は昼の・・・。」
「それはですね。本日は、山吹家の全員がここにきています。なのでここでお料理を作らせていただいております。」
「そういうことね・・・。よかったわ。じゃあ、私たちは学生棟に向かうわね。」
息子の猪村大三(いのむらだいぞう)さんと話を終えた。
20XX年4月7日10時29分。横浜第一大学。
「うかつでした・・・。これはそういうことよね。ナナカ。」
「そうですね。」
「つまりは、私たちのほかに護衛がたくさん忍び込んでるってこと???」
「そういうことね。リグメント達ほどでないとはいえ、猪村さんたちも相当強力よ。」
「それだけ、ここが大変なことになってるってことだね。」
「それにしても、ナナカ以外はため口が自然だね。」
「どいてぇーーー!!!!あぶなぁーい!!!!」
「【月光(ムーンライト)】」「【根壁】」「【虹ノ翔】」「【パピルサグ】」「【オリンポス】」
目の前に現れたのは坂の上から滑り落ちてきた牛?だった。
「だれ??」
「すいません・・・。私・・・。失礼なことを・・・。」
「謝らなくていいわ?あなたのお名前は??そしてこれはあなたの異能力かしら??」
「はい・・・。棚場牡丹(たなばぼたん)です。異能力は牛飼というものでして・・・。」
「牛飼い??あなたはどこの家方とかはありますか???」
「えっと・・・。私は本当の一般人で・・・。まさかあなたは・・・。」
「まぁ、大丈夫です。今回のことは忘れます。引換と行っては申し訳ないですが一つ私のお願いを聞いてもらってもいいですか???」
「はい!!私であれば死ねといわれなければ、、、、なんでも・・・・。」
「私はそんなお願いはしません。何かというとですね・・・。」
「私と連絡先を交換してくださいませんか??」
私は生まれて初めて山吹家の人々以外と連絡先を交換した。
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