生きていることを感じる一番の近道は歩くこと。丁寧な描写から、主人公の自分探しの真剣さや徒労感が感じられます。「自分との戦い」は言葉にすれば目新しいものではありませんが、日常の単発のものから一生をかけて行うものがあります。ただ結局、上手く出会えても避けることが多いのではないでしょうか。避けたらその影はどうなるのでしょう?ついてきます。影は、倒されることを待っているのです。