28曲目 Ciel étoilé
タイトル:シエレトワール
歌:初音ミク
作詞・作曲:蝶々P
URL:https://www.youtube.com/watch?v=7fcc5MOT-r8&t=1s
初聴:大学1年
蓬葉No:940
蓬葉階級:6つ星/6つ星
数少ない6つ星の曲の一つです。早いテンポではありますが、ピアノが美しい曲です。タイトルの「シエレトワール」( Ciel étoilé)は、フランス語で「星空」という意味。これもおしゃれです。作者の蝶々P様は「え?ああ、そう。」や「心做し」、「About me」が有名です。
【もし此処に君がいるなら きっと僕はまだ生きていける】(サビ)
この曲は歌詞が難解です。少なくとも私には、愛を歌った曲であること以上には語ることが難しいのですが、上記のこの歌詞は作者が特に伝えたい歌詞なのではないかと想像します。
みきとP「しゃったーちゃんす」やback number「風の強い日」の歌詞を思い出させます。これらの曲では別れた相手がまだこの町のどこかにいることを辛く思っています。その心情は多くの人にとって納得のいくものでしょう。
しかし、「シエレトワール」の「僕」は違うのです。
別れの後でも「君」がいれば生きていける。そう歌うのです。生きていることを願うのです。
どんな状態にあっても、相手の幸せを想えること。それが愛というものなのかもしれません。その境地に達することができたなら、きっと人は誰よりも優しくなれる。
タイトルの星空には、どんな意味があるのか。
「願い」という歌詞が登場します。また、「レンズ」という単語も。
星空は、頭上で輝くもの。ほんとうに美しい星空は手でつかめるような錯覚さえ抱きます。「僕」の頭に響く声は、ひょっとしたら星の声なのかもしれません。しかしその声は、「君への言い訳と後悔」を最後に聞こえなくなる。
こうして「僕」は「君」も「星」も失う、という曲だったら悲しすぎますね……。
下のURLはくろくもさんのカバーです。ハモリの美しさに脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=klfx2Ca1crE&list=RDklfx2Ca1crE&start_radio=1
この曲を聴いたのは、大学1年生の最初期。
高校時代とはまったく違う生活に困惑しつつも、自分の自由な時間が増えることに高揚していた時期です。「宇宙よりも遠い場所」や「ゆるキャン△」の1期、「からかい上手の高木さん」の1期などが放映された時期が過ぎ、この後、一時的なアニメブームが到来します。
わたしの音楽史としては、ヨルシカブーム前夜です。高校生時代から大学生時代へのちょうど橋渡しとなる期間が、この時期でした。
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