4 , 名前の呼び方で王女様に詰め寄られる私

「コホン。 では改めまして。 私はマリアンヌ・ドゥシェ。 第1王女ですわ。 改めてよろしくね、ルリアちゃん♪」


―― マリアンヌ……ドゥシェ…!?


マリアンヌ・ドゥシェはドゥシェ王国第1王女。

アリスターの妹。

アリスタールートだとヒロインを邪魔する悪役令嬢として登場する。


―― アリスターの妹のマリアンヌ様か…じゃあもしかしなくてもアリスタールートの悪役令嬢じゃない…! でもなんでこんなにヒロインと悪役令嬢が仲いいの…?


そんなことを考えていたら


「さぁ! ルリアちゃん? 私のことをマリーってこれからは呼んでね!」


とっても良い笑顔で『呼びなさいよ?』みたいな顔で言われては言わない訳にも行かず


「え、えと…マリー…様」

「マリー」

「………………マリー……ちゃん」

「……まぁ、それで良しとしましょう」


マリアンヌ様…マリーちゃんは様をつけられるのが嫌だったらしい

慣れないけどこれから慣れていこう…





●●●





「そういえばマリー今日はなんで私達呼ばれたの?」

「え? あぁ、ただ私が学園入学前に2人とお茶をしたかっただけよ」


特に大した用事では無いとマリーは言う。


マリーは何かを思い出したかのようにアリアの方へ行った


「そういえば! 言い忘れるところだったわ! 今日は、アリスターお兄様をこのお茶会に招待したの♪」

「へっ…?」


アリアは間の抜けたような声をした後、顔が赤くなっていった。


「っ…! マリー!! そういうことはもっと早く言いなさいよ!!」


頬を膨らませながらマリーに講義している

マリーはごめんごめんと言っているが私は絶対わざとやっているな…と思った

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