既読スルーの理由~姉サイド
―遊園地・入り口―
「やっと着いた!けど・・何処にもいないじゃない。お手洗い?もしかして帰った?なら一言位あってもいいじゃない・・まぁ遅れた私が悪いんだけど。さぁ学校でどんな顔して会えばいっかな・・」
「おーいっ!!」
「え!?」
「ぜー・・ぜー・・ごめん・・初デートなのに・・・遅れちゃって・・」
「なんでそんな息切らしてるの?バス停からなら、走ってもそうはならないでしょ?てか、バスの中にいなかったわよね?」
「バスでなく・・途中まで電車で来たから・・そして駅から猛ダッシュしたら意外と遅くなって・・」
「は!?駅からなら軽く5キロはあるでしょ?」
「本当は電車で来てバスに乗り継ぎの予定が、ダイヤ改正でバスが減便なったの知らなくて。で、遅刻確定した分、1秒でも早く着こうと思ったら、バス待つより走った方が早い思って・・結果はこのザマだけど。」
「結果、大差無かった訳だけどね・・」
「どういう意味?」
「実は私も遅れて、今来たばかりだから・・で、遅れる連絡したのに既読スルーの理由って・・」
「今日はデートの事で頭がいっぱいで・・何を話せば良いかずっと考えてたら・・スマホは全く見てなかった。そして駅着いてからはめっちゃパニックになってて、連絡するって発想がすっぽ抜けてて・・君が遅れてくるなんて・・考えもしなかった・・から。」
「2人とも遅刻だから・・今日はお互いに仕方ないわね。」
「本当に面目ない・・」
「細かい事は気にしない!いいじゃん、お互いに待たせた訳じゃないし。」
「・・ありがとう・・」
「・・ちょっとここで待ってなさい。」
ガチャン!
「はいこれ。時期が涼しくなったとはいえ、そんな汗まみれじゃ脱水症状なるわよ。」
「あ・・ありがとう。」
「ごめん、先にちょっと貰うわよ。」
ゴクゴク・・
「ふ~・・私も途中で走ったから染みるわ~・・はい。」
「へ!?」
「いらないの?」
「いやいやいや、待って!それって間接キス・・」
「そうね。」
「・・抵抗ないのかよ?」
「仕方ないわね・・」
チュッ
「!!?」
「歴としたのがして欲しかったら・・今日は頑張って私の心を掴みなさい。軽くとはいえ唇を重ねた以上、今ので間接キスの抵抗のハードル下がったでしょ?さっさと飲みなさいよ。」
「い・・頂きます・・」
ゴクゴク・・
「ぷはぁ・・生き返った・・」
「いい飲みっぷりね、気に入ったわ。さぁ、今日はしっかり楽しむわよ。」
「チケ代は俺が・・」
「なら、乗り物代は私が出すからね。」
「けど・・」
「こんな事でいい格好させてあげないわよ!もっと違う事で魅せて貰わなきゃ。お金を出してポイント稼ぎなら誰でも出来る、貴方にしか出来ない事で私の心を引き寄せなさい!」
「キッついなぁ・・けど分かった、頑張る!」
「あんまり背伸びしないで。わたしが貴方の告白を受け入れたのは、普段の自然体の貴方が嫌いじゃなかったからだからね。」
「え!?」
「嫌いなら即断ったわよ。だから・・今日は目一杯、一緒に楽しみましょ!」
「うん・・」
「手、出しなさい」
ギュ・・
「?!」
「私も途中で走ってお互い汗まみれだから・・細かな事は言いっこなし!さぁ、行くわよっ!!出遅れたけど今日は全アトラクション乗るんだからね!」
「引っ張られてたまるか!今日は俺が引っ張ってやる!!」
「その意気よ!デートはこれからなんだから!!帰ったら妹に胸焼けする位に惚気話聞かせてあげるんだから!しっかり頼むわよ!!」
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