キャラ造形といいリーダビリティーといい伏線の張り方といい、非常に端正な作りで見事の一言でした。「密室状態の部屋に置かれた口の小さな募金箱から中身の硬貨だけが盗まれた」という魅力的な謎に挑むのは、無口でコミュニケーション能力が壊滅的なクラスメイト・霜月夕。彼が人並外れた洞察力で推理の糸を紡いでゆきます。 甘酸っぱい青春の一幕に心が洗われるような気持ちになりました。 あと、作者の方の語彙力の高さに戦きました。僕自身語彙は多い方である気がするのですが、いくつか知らない言葉が出てきました(笑)
大事にはならず、さわやか読後感です。しかし、まさか募金の中のアレを狙ったとは……。