MoA:Rank7「vsエイクスュルニル」

ごきげんよう、マイグラント。


次の相手は二足歩行兵器“レーラズ”

識別名“エイクスュルニル”


彼は元々、アースガルズに所属する鹿の獣人でした。ですが意識を電子化し、世界樹を以て全てを維持しようと考えた時、彼はその最後の守護者になることを決めました。

彼のために作られた、2mほどの二足歩行兵器。

彼はそれに意識を移し、ただひたすらに世界樹第三層を守護し続けていたのです。


以上となります。

シルヴィアは、あなたの働きに期待しています。
























 エンドレスロール 世界樹内部・第三層フヴェルゲルミル

 ターンテーブル式の大型エレベーターで目覚めると、間もなく頭上から、装甲が淵源の蒼光に染まった二足歩行兵器が降りてくる。

特異点まれびと……

 殲滅を……開始する」

 右腕の超大型レーザーライフルが展開され、チャージが開始される。同時にふわりと浮き上がり、ホバリングしながら後退で距離を稼ぐ。それを追いながら右肩の大型グレネードキャノンを射出し、あちらは左肩の全方位エネルギーシールドで阻み、右肩の超低速蒼光ミサイルを射出する。緩やかな軌道を描いてホーミングするそれを前に出ることで避けながら、フルチャージされたレーザーライフルから吐き出される超極太の光線を回り込むようにブーストして回避し、しかしレーザーライフルをこちらに追わせるように狙いをつけ、光線がホースから出る水のようにしなって襲いかかる。こちらは更に射角がきつくなるように足元に潜り込み、右腕の三連装ショットガンを撃ち込む。シールドに負荷をかけることを嫌ったのか、エイクスュルニルはすぐ光線の発射を中断して前方へ連続してブーストを行って逃げ、こちらもすぐに反転しながら左肩の中型パルスキャノンを発射し、反転途中のあちらに直撃させて実弾以上の負荷をシールドにかける。更に全速力で距離を詰めて近距離になってすぐ左側からホーミングする低速ミサイルを確認し、そちらへブーストして擦れ違うことで角度をきつくして追尾を不可能にさせ、同時に推進剤の切れたそれが蒼光を帯びた大爆発を起こす。重ねてあちらが左腕の発振装置を起動して超長距離のブレードを展開して異様にしなりながら薙ぎ払ってくる。振り始めた体勢を見てから飛び上がり、連続で前進ブーストして最接近し、三連装ショットガンでシールド発生装置を直接狙って衝撃を超過させて打ち消し、それで動作を中断して怯んだところに左腕のHEAT弾頭パイルバンカーを打ち込み、圧倒的な瞬間火力で姿勢を崩す。そこに蹴りを加えて硬直を延長し、即座に二発目のパイルバンカーを叩き込んで地面に叩き落とし、大型グレネードキャノンを捩じ込んで追撃し、エイクスュルニルは爆発しながら片膝をついて崩れる。

『“エイクスュルニル”の撃破を――』

 シルヴィアの言葉が届くよりも早くこちらも着地して接近し、狙い通りに再起動しようとするあちらに三発目のパイルバンカーを打ち込んで追撃し、パージしてからすぐ三連装ショットガンをゼロ距離で撃って装甲の修復を上回る損傷を与え続け、トドメに胴体部から生命エネルギー衝撃波を解放してエイクスュルニルを完膚なきまでに粉砕し、一時的なエネルギー切れを起こした身体で姿勢を正す。

『改めて……“エイクスュルニル”の撃破を確認。

 お疲れ様でした』

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