『女』の顔が浮き出た回に感じました。
輪奈の『母親』の顔、舞の『恋人』の顔——。
どちらも生々しくて読んでいてどきどきしました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
女性とは強さと優しさを兼ね備えているものだと思います。多分…
舞さんは相当な覚悟を決めて決断したようですね。
親にも輪太さんとの関係を話して無かったのは話す前に亡くなってしまったからでしょうね。
体外受精自体もリスクが大きいですしね…。その結果喜歩くんが産まれたみたいですから好きな人と同じDNAを持つ双子との子供みたいな感じなのかな?
よくよく考えたら凄いことですがそれだけ舞さんが輪太さんの事を愛しているという事ですよね。
他の女性がその役割をするのが許せないと思うのもそこからでしょうからね。
事実を聞いた喜歩くんはどんな感想を持ったのか…気になるね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
舞の両親は過保護なタイプのようでして、付き合う相手にも厳しそうだと判断したみたいです。なので両親には内緒で付き合っていました。
喜歩が好きな人との子供なのか、その双子の子供なのか、捉えようではありますが、舞は輪太との子供だと信じて前に進んでいるはずです。
他の女性に任せられる大役ではないでしょう。
次回で過去編が終わり、次次回から時間軸が戻り喜歩の見解が語られます。どんな思いなのか紐解いていきましょうか。
舞さんの決断を下した時、舞さんという人が見えた気がしました。
理性と感情と入り交じった思考が見える場面は、その人物の一端ですが深い部分が見えるなと思います。
輪奈さんの舞さんに忘れてと言うのも、舞さんの言葉に喜ぶのも輪奈さんの本当のところですよね。むしろこういう在り方が人間には多い気がします。一貫性を保てる人の方が少ないなと。
形は違っても輪太さんと繋がりを保ち続けたい。その輪奈さんのエゴ、舞さんのエゴは良いとか悪いとかではなく残された人に共通するエゴのような気もします。
感情とは複雑だとつくづく思います。
だから外的な制約は必要になってきますよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
人というものの多くは自分が善人だと思っていると思いますし、実際善人に相応しい行動をするものだと思います。しかし追い込まれた時にとんでもないことをしでかし、本性が露わになるのでしょう。舞と輪奈の決断も追い込まれたがゆえのものだと思います。
エゴは褒められたものではないのだろうけど、多くの人がそれぞれ有しているので一定の共感は得られるのではないかと。
輪奈の暴走を舞は外的制約として止められる可能性があったわけですが、絆されてしまえばどうしようもないですね。
全く同一の塩基配列とはすごいですね。
近年、となるかは記憶が曖昧ですが、一卵性双生児の場合においても必ずしも100パーセント同一ではないかもと言われていますね。
ただ、99.9パーセントは同一であるが、残りは環境や成長過程において異なってくると聞いた事があります。
やはり、同一の細胞から印刷されているので、塩基配列が同一となるのでしょうね。
また、舞さんが赤くなった時、どんなことを想像したか分かりますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
輪太とRNT02はあくまでも双子レベルで遺伝子が一致しています。
私が思うに、同一個体においても細胞細胞ごとにDNA塩基配列多少の差異があるのではないかと。
細胞は分裂ごとにDNAが短くなるし、酸化ストレスなどで壊れたりするし。
少なくとも正常細胞とがん細胞とでは塩基配列差は生じていてもおかしくないと思います。ましてや体が違えばより大きな差が生まれて来るのではなかろうかと。
舞さんが赤くなった時は、初めて輪太のを見た時のことを思い出していました。他の人のを見たことがないので大きいか小さいか判定できなかったそうです。
医学倫理、医師倫理的に絶対NGだと思いつつ、心情が凄く理解できるのですね。
早死にした息子の生きた証を残したいとか、亡くなった夫と愛の結晶がほしいとか。
同じ立場の人がいたとして、技術的に可能なら望むことだと思います。
でもみんなが同じことをすると社会的な大問題になりそうです。
その描き方がこの作品の命題になりそうです
作者からの返信
コメントありがとうございます。
輪太には遺言も無く逝ってしまった訳で、遺されるものにとって彼の何か形あるものを持っていたいという気持ちがあるのだと思います。
実際自分の立場になってしまえば、禁忌を犯すことも厭わない人も多いと思われます。
輪奈がこの技術を独占しているのがある意味救いでしょう。世に出回るのはパンドラの箱を開けるようなものでないかと。
こうやって主人公が生まれたと言う訳ですね。
舞さんも色々と考えた結果の結論なので、無事に成功してほしいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
喜歩が本編の時間軸で元気に過ごしてはいるので、身体に関しては問題ないのですよね。喜歩がこの事実をどう捉えるか。