5 声明文
俺は
手紙を開くと、文面は手書きと思いきや、ありふれたコピー用紙にワープロで印刷された
――――――――――――
わたしは、あなたがずっと嫌がらせを受けているのを知っていました。命令しているリーダーも、したがっている仲間も、見て見ぬふりをする周りの人たちも、みんな、どうしようもなくひどいやつらです。
わたしはあなたに代わって、一人ずつ、いろいろなやり方でふくしゅうしていきたいと思います。
なぜかって?
わたしはわるいやつを許せないからです。いじめは決して許してはいけないことですから。
あなたが八年後に、このメッセージを読んだ時、このクラスの何人のふくしゅうが片づいているでしょうか。
あなたがよろこぶ姿を想像すると、わたしの心がはずみます。ふくしゅうのアイデアをいろいろと考えることが、わたしの生きがいなのです。
それではこの辺で。八年後を楽しみにしています。
――――――――――――
俺は手紙を読み終えると同時に白川の表情を確かめた。
「どう? その手紙、誰が書いたと思う?」
俺は手紙を折り
「差出人は白川が小学校六年生の時、身近にいた人物だと思う。
白川は微笑して、
「名探偵のように情報を整理してくれてありがとう。とりあえず私の両親は対象から外して先へ進みましょうか」
俺の表情を読み取った白川は、コップに麦茶を
「あなたも感じているとは思うけど、この茶封筒の差出人は相当行き過ぎた感情の持ち主よ。この手紙を発見した後、私は身近にいた人の代表として、試しにネットで当時の担任の先生の名前を検索してみたの。何か事件や事故に巻き込まれてないかとね。
不安は的中して、先生は
「つまり?」
「やる事は
白川は言い終わると、缶コーヒーを一気に
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