In Memories of Episode 31–50

逆流に咲く花

 流れにも 押し流されず

 石の間に 根を刻みながら

 声もなく 芽吹いた夢は

 雨に濡れて それでも空を見た


 遅咲きの花よ 誰より強く

 逆流のなかで 笑顔を放つ


 次の朝日が 昇るそのとき

 君ともう一度 あの道を歩こう

 涙はやがて 川へと溶けて

 残る光が 未来を照らすから


 風に揺れ 花びらは舞う

 遅れてもいい ここに咲けたこと

 見失い 傷ついた日々も

 君の笑みで 色づく季節になる


 遅咲きの花よ 胸を張って

 逆流のなかで 希望を歌え


 次の朝日が 昇るそのとき

 君ともう一度 あの空を仰ごう

 悔しささえも 根に変えてゆけ

 強さとはただ 諦めぬ心


 時間はいつか 角を削っても

 消せない願いが 胸に残るから

 小さな誇りを 抱きしめたまま

 君と歩む道 花は咲き続ける


 次の朝日が 昇るそのとき

 君ともう一度 あの夢を語ろう

 遅咲きの花 輝くように

 逆流を越えて 未来を結ぶ


 ーーーーーーー

 後書き:

 これは詩ではなく、歌です。第50話を記念して、そして第四章のタイトルに応えるように書きました。

 sunoで曲をつくり、イメージ画像も制作しました。興味のある方は、noteに直接聴けるリンクを置いてありますので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

 https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/16818792439127359459

 昨日、第50話を読んで音羽と澪を応援してくださった優しい皆さん、本当にありがとうございます。

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